2005年01月31日 月曜日
●極麺王 ~ラーメン王考案の曲者ラーメン~
夜はインターネットで購入した極麺王。
あのラーメン王、立石憲司氏がプロデュースしたという極太麺のラーメンである。
1センチ角は優にある超極太麺は茹で時間がナント13分!
スープ、背脂、オニオン香味油にトーストオニオンと一味唐辛子付き。
茹で上がった麺は、茶色がかった色も相まってなんとも迫力満点。
だが、味わいは地粉うどんのような、ねっちりとしたこしと風味で結構マイルド。
加水率が高いのか?
もしくは生地の発酵が進みすぎたのか??
醤油味がベースながらも
背脂&オニオン香味油と脂タップリのスープもまったり甘く、これまたマイルド。
麺は200グラム。普通のラーメンの倍以上もある。
「しばらく置いたものをレンジで温め直しても旨い」
との事なので試してみると、確かに、なかなかGOOD。
すき焼きの残りにいれたうどんの如く、麺にスープがよく染みて下世話に旨い。
試しに添えた海苔との相性も抜群。
先日大阪で食べた太麺ラーメンに感激し衝動買いした極麺王。
確かに面白いラーメンだが、一食600円も出して、また買うかはカナリ疑問…。
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン33●チャンポン2●うどん7●そば3
●味一番 ~しみじみ温か、学生街の下町ラーメン~
味一番:ラーメン400円、替え玉100円。
福岡市早良区高取1-4-1。11:00~20:00、木曜休み。P なし。
さ、寒い…。
本格的な寒気団の接近とかで深々と底冷えする。
こんな時は、ほっかほかのチャンポンでも食べて精をつけるか!と、久方ぶりに味一番へ。
高取商店街の路地を入ったところにある味一番。
寒い、寒いと転がり込み、さぁチャンポンだ!とメニューを見ると、
ありゃりゃりゃぁ~?
味一番って、ラーメンだけだったっけ…。
メニューは至ってシンプル、ラーメン3種にゆで卵にごはんのみ…。
味一番ならぽってりとした味わいの懐かし系チャンポンが食べられると思ったのだが…。
ああ、完全なる思い違いである。
が、しかし、これもなにかの縁、折角来たのだからラーメンを啜っていくか。
厨房では、いつもの親父さんに代わり、お母さんが麺を揚げている。
そして、その傍らで明るくサポートする息子らしき青年。
そんなアットホームな店の雰囲気同様に、
どこか懐かしい感じのする、ほんわり優しい味わいのラーメンである。
この店はカウンターの茹で釜前が特等席。
「ごちそうさまでした!」
と元気に高校生が出て行ったかと思うと、擦れ違いに入ってきた青年が
「お母さん、久しぶりぃ~。ラーメンちょうだい!」
と席に着き、近況報告を始める。
学生の街・西新ならではの下町ラーメンに、身も心もほっこり温か。
さぁて、午後から一仕事ガンバンべぇ~。
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン32●チャンポン2●うどん7●そば3
2005年01月30日 日曜日
●赤のれん@和白丘 ~くぅ~、シビれ~る!念願の一杯は極上味!!~
赤のれん:ラーメン大盛り500円。福岡市東区和白丘3-18-1。Pあり。
旧国道三号線の福岡工大向かいの路地を少し入ったところにある赤のれん。
長年気になりつつ何度か足を運んだが、ことごとく閉まっていて未食だった店だが、
昨夜の会合でまんちゃんより有力情報をGET。
「夕方から営業のようですけど、
土曜か日曜は昼間もやっているそうですよ」
マジかよマジかよ、ならば早速チャレンジだ!
と正午過ぎに訪ねると、おおぉ~、暖簾がかかっている!!
外観同様にイイ感じに古びた店内は、
キッチリと整理整頓がいきとどき、ナンとも気持ちがいい。
カウンター席では中年男性客が焼酎を、
そしてテーブル席では中年夫婦客がビールを、いずれもノンビリと楽しんでいる。
焼き鳥におでん。どっちも旨そうだなぁ~!
私も一杯ヤリが、車に乗ってきてしまった…、残念!で、渋々ラーメンをたのむ。
黄金色に澄んだスープに、葱の緑と海苔の黒。美しい…。
なんとも美人なラーメンである。
惚れ惚れしつつスープを啜れば、
瞬間、パッと華咲く雅な旨味。醤油、甘味、酸味、そして、深み。
華やか且つ奥深いたれの旨味が口中を駆け回る。
そしてさらに、一呼吸おいて、むっくりと顔を出す濃密なる豚骨だしの風味。
技アリたれと実直だしのお見事コラボ・スープに、しばし呆然…。
そして、合わさる麺がコレまたニクイ!
なんともイイ加減にてろてろやわやわなのだ。
結果、地味派手スープと喧嘩することなく見事に一体化し、
ほんわり優しい味わいの一杯に仕上がっている。
至極強引に例えれば、
赤のれん@天神と赤のれん@新宮のイイとこ取り的個性派。
幼い頃、父に連れられ通った我がソウルフード、
今は亡き赤のれん@箱崎とは如何なる関係がアルやナシや。
カウンター席のガラス棚には日本各地のお土産物の人形がズラリ。
そして壁にはペナントの数々。店主は旅行が趣味なのか…?
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン31●チャンポン2●うどん7●そば3
2005年01月29日 土曜日
●華都飯店 ~オシャレな高級中華より、やっぱ、元祖~
華都飯店:担々麺?円(コース料理の一品)。
福岡市中央区天神2-7-6DADAビル7階。11:00~15:00&17:00~22:30、無休。
夜はオシャレな中華レストラン華都飯店で会食。
OGTさん、Nさん、まんちゃんとともに
雑誌epiの次号、麺特集の座談会に参加する。
コース料理を頂きつつ、想いにまかせアレコレと
そえぞれに、我が好みの麺屋を語り合う。
〆に出てきた担々麺は胡麻のまろ味が上品な
店造り同様のオシャレな味わい。
なんやかんやで3時間半、無事座談会終了。
目一杯ご馳走になるも、少し飲み足りない。
で、ブンペイさんにお願いして、
極楽とんぼなる飲み屋へながれる。
12畳ほどの素朴に落ち着いた店内で、
めざしやすじ味噌煮込み、エイひれなどを肴にちびちび飲む。
くぅ~、渋い!イイねぇ、好きだねぇ、地味飲み屋!
そんなこんなで12時過ぎ、楽しい会はお開き。
ブンペイさんと別れた我ら麺バカは至極当然に元祖へGO!
ベタカタに挑むが、ベタ度不十分。「ああ、不味い!」で、ああ大満足。(^_^;)
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン30●チャンポン2●うどん7●そば3
●冬山トレッキング 金山(967.2m)
目が覚めると、窓の外は抜けるような青空。
うぅ~、我慢できん!山だ、山へ登るぞぉ~!!
かれこれ3ヶ月ぶりの山登り。ウキウキ気分で車を走らせ石釜へ。
目指すは金山~花乱ノ滝登山口。
渓流のせせらぎがなんとも心地よい。
極力ペースを落とし一歩一歩しっかり踏みしめ山頂を目指す。
金色で「金」。埋蔵金のありかを示すがごとく
なんともメデタイ山頂への道標。
緑に苔むす山道が
山頂へ近づくに連れ、
徐々になごり雪が姿を現し…
三瀬峠からの縦走尾根道にでると
辺りは一面銀世界。
登り始めて2時間半、山頂着。
久方ぶりの山麺は我が最愛のインスタント麺メーカー、
寿かぎやの味噌煮込みうどん。
香りだしと味噌だしのWだし効果で香り&味わいともナカナカの出来。
ノンフライ麺のこしもGOOD。
山頂で一眠りするつもりだったが見る見る空模様が怪しくなり、
早々に下山。
昨年11月新装開店した国民宿舎、千石の郷に立ち寄り、ひとっ風呂。
4階に設けられた展望風呂からの眺めは抜群。
のんびり一時間、湯を楽しむ。
2005年01月28日 金曜日
●白雲軒 ~『軒』を訪ねて第25回~
白雲軒:ラーメン400円。福岡市南区横手2-1-1。Pあり。
午前中の太宰府のお客さんへ納品を終え、さぁ昼麺。今日の気分はうどん。ナゼか久方ぶりに無性に讃州が恋しくなり車で向かっていると、
おお!白雲軒が営業しているぞっ!!
前を通るたび気になっていたが、いつも閉まっていた「軒」である。「軒」は一期一会、食べられるときに食べておけ!と急遽予定変更。
午後1時前、広めの店内は6割方埋まっている。客は全て男性。漫画や新聞を広げ、のんびりと昼食を楽しんでいる。
壁のメニューを見ると、ラーメンやチャンポンに加え、定食類が豊富。そして、店の一画のガラスケースには、一膳飯屋チックに、皿盛りの惣菜もアリ。さらに、隣の席のタクシー運転手が食べているチャーハンの付け合わせはみそ汁。食堂系麺屋である。
待つことしばし、出てきたラーメンは、デフォルトで紅ショウガと胡麻がのった懐かし系。イイ感じに透明感を残すスープは、あっさりコクウマの往年博多ラーメンタイプ。そして麺も、啜った瞬間かん水チックな風味が鼻へ抜ける懐かしタイプ。しみじみと旨いラーメンである。
のんびり啜り終え、ふと気が付くと、客は私ひとり。この手の店は、午後1時を過ぎるとパッタリと客足が遠のく。厨房でガチャガチャと洗い物を片付けているお母さんに声をかけ、会計をすませ店の外へ。
よっしゃ、もう一仕事、頑張るかぁ。
やっぱり好きです、「普通」にくつろぐ「軒」な時間。
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン28●チャンポン2●うどん7●そば3
2005年01月27日 木曜日
●ももち家 ~キリリといなせな実直トンコツの新店登場~
ももち家:ラーメン420円。福岡市早良区百道1-4-15。
夜8時ぐらいまで、休みはまだ未定。Pなし。
午前中の社内での仕事を終え、さぁ昼麺。今日こそ、と念願のももち家へGO!
早良区役所の道向かいに、先週の日曜日に開店したばかりの新店、ももち家。翌月曜に訪ねるも、開店記念100円ラーメンセールで売り切れ、食べられなかった店だ。
午後1時前、店内は7割の客の入り。開店景気も手伝ってはいるのだろうが、目立たぬ小さなビルの地下一階という立地からすると、大したものだ。
麺メニューは、ラーメン、チャンポン、焼きそばに、焼きうどん。さらに定食類もソコソコ揃った「中華食堂」タイプ。ならば、ラーメンよりもチャンポンが無難か?と一瞬迷うも、店頭の看板の屋号の上に書かれた「本格とんこつ」のキャッチコピーを信じ、ラーメンをたのむ。
やっぱ、信じてみるものだなぁ…。コレはナカナカの「本格とんこつ」である。
啜った瞬間、ぱっと広がる昆布だしらしき風味。そして、一呼吸おいて、どっしりと姿を現す豚骨だし。
派手さはない。至ってシンプルながら、グイグイとがぶり寄ってくるストロングタイプ。丸八に相通じるものを感じるも、コチラの方がよりキレがある。若干強めの塩気も相まって、すっきりシャープな男味豚骨。
そして麺もイイ感じ。啜った瞬間はさほどハリを感じない細麺ながら、噛み込んだ瞬間のこりっとした歯触りと広がる風味が素晴らしい。
唯一残念なのがチャーシュー。醤油味が肉と遊離した感じがイマイチ私好みではない。このシンプルとんこつには、シンプルな塩味チャーシューの方が相性が良いような気がするが…。
が、しかし!全体的にはカナリの好み。ホルモンなどの肴類もそこそこ揃っていることだし、次回は休日の昼過ぎにノンビリとラーメン屋呑みでも楽しんでみるか!
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン27●チャンポン2●うどん7●そば3
2005年01月26日 水曜日
●やっぱ、ナンか間違ってるよなぁ…
午後6時、東京からみえたお客さんとの打ち合わせを終え、一杯飲みましょうと熊八堂へ。焼き肉&もつ鍋に舌鼓を打ち、午後9時半にお開き。店頭で分かれ、自宅へと歩いて帰る。
ほろ酔い気分で歩いていると、子供達の姿がヤケに目に付く。小学生高学年だろうか。自転車にまたがり、背に大きめのザックを担いでいる。
どうやら塾帰りのようだ。コンビニで買ったサンドイッチをかじる子、携帯で家族と話している子、猛スピードでペダルを漕ぎ家路を急ぐ子…。
私が夕方から早々と飲んだくれているその間、彼らはろくな食事も取らず勉強していたんだなぁ。これから帰宅して風呂入ったりイロイロしてたら、寝るのは11時だろうなぁ。
私の子供の頃と比べると、少子化で「競争相手」の数は少ないだろうが、だからこそ少数精鋭の熾烈な競争に晒されているのだろうなぁ。小一と小二の我がチビ達も、そのうちこんな生活を強いられるのかなぁ。
やっぱ、なんか間違っている気がするなぁ。
●愛新軒
愛新軒:ラーメン500円。福岡市博多区美野島1-3-13。
11:00~22:00、日祝休み。Pなし。
ヨドバシカメラで仕事の備品を買い、午前中の仕事が一段落。さぁ今日はドコでナニを啜ろうか…。
そうだ、ここからなら麺一が近いじゃないか!
カオルコさんが掲示板へ開店情報を寄せて下さった新店、麺一。「新華園の近く」との書き込みを頼りに訪ねると、木や竹と石垣のナンともジャパネスクな外観。ほぉ、面白い造りのラーメン屋だなぁ、と店内へ入ろうとしたその時、店頭にお品書きの立て看板が置いてあることに気付く。
えっ!「ラーメン600円」なの?
そして、「チャンポン700円」かぁ…。
ラーメンは500円以内が麺予算の私にとっては、少々高めの価格設定。結果、相当に美味しくないと満足できないだろうなぁ。
う~ん、今回は見送るか。
まんちゃん、突撃リポ、ヨロシクで~す!(^_^;)
さてしかし、ならば今日の昼麺はどうしようかなぁ、と辺りをブラつく。
美野島のこの一帯は何故か中華料理屋密集地。新華園の先の路地を入ると「中華料理 王さん」の看板。高宮の中華店と同じ屋号&同じロゴである。
支店を出したのだろうか。
その先には、tyuさんお気に入りの福源楼。店頭のランチメニューの看板を見ると、麺は焼きそばのみ。そして私は汁麺フェチ…。残念!
この先の通りに出れば、新東洋や明日香もあるが、福源楼向かいの遣れた外観、愛新軒が我を招く。
正午前の店内は先客ナシ。大量の出前の注文が入ったのだろう、8席ほどのカウンターには、それぞれ4皿ずつの焼き飯と焼きそばが、ラップをかけられズラリと並べてある。お母さんが恐縮しきりに
「すいませんねぇ、
もう少しで配達に出ますから、少々辛抱願います。」
「いいえ、全く気になりませんから。
ラーメンください。手が空いてからでいいですよ。」
と、血の涙を流すマリア像の記事がナゼか一面のスポーツ新聞をしばし読みふける。
ドカンと濃いめの味わいスープにハリのある細麺。以前どこかで食べた味である。が、いくら考えても思い出せない。厚めのチャーシューに、モヤシにキクラゲと具だくさんのラーメンはナンともチャンポンチックだなぁ、と思った瞬間、以前食べた激旨チャンポンを思い出す。
ああ、あのチャンポンをもう一度食べた~い!
近々要再訪だ!!
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン26●チャンポン2●うどん7●そば3
2005年01月25日 火曜日
●家麺特集
一日中、細々とした雑務に追われ外麺する時間的&精神的余裕ナシ。よって、恒例(?)家麺特集。
熊本のマルタイ棒ラーメン的存在である五木食品のアベックラーメン。そこそこ美味いが、やはり熊本。
棒ラーメンにしてはスープが濃い味すぎますからぁ~、残念!
チラも熊本の棒ラーメン業者である日の出食品の高級バージョン。とろりと本格っぽい豚骨スープも悪くはないが、個人的には廉価版の方が数段好み。
蕎麦とは名ばかりの蕎麦色をした冷やし麦…。釜揚げにすれば、どんな蕎麦でもソコソコ旨く食べられると思っていたのだが…。
「日清のラーメン屋さん」シリーズ同様に縦長容器に香味油付き。「塩とんこつ」の文字に惹かれて買うが、味わい的には???
「新しくなった」との触れ込みにつられ、久々のラ王。ボリュームがあり食べ応えは十分だが、
味わい的にはどこが「新しくなった」のか皆目分からず…。
オースケさんから頂いた一久@山口県宇部市のお土産ラーメン。どろりとした醤油豚骨スープと
てろてろ麺の取り合わせは我がSOUL麺のひとつ赤のれんにそっくり。付属の黒胡椒をたっぷりかければ、正に瓜二つの味わい。
お馴染みサッポロ一番塩ラーメンに余り物の唐揚げ&蓮根の煮付けを乗せる。と、これが結構旨いのだ!根菜フェチの方、是非お試しを。
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン25●チャンポン2●うどん7●そば3
2005年01月24日 月曜日
●山科 ~献立全征服計画 その四 きつねうどん~
山科:きつねうどん450円。福岡市早良区原5-11-11。
11:00~20:30、日曜休み。Pなし。
午後1時。社内での午前中の仕事が一段落し、さぁ昼麺。迷うことなく、昨日オープンしたピカピカの新店、ももち家へと向かう。
早良区役所の道向かいのビルに新設されたももち家の看板。
看板下にはメニューあり。「キムタク定食」とは一体…?と思いつつ、矢印に従い進むと…
地階へと下りる階段に電照看板。「ちかいます てぬきはしない ちかラーメン」
上手い!山田君、座布団三枚持ってきて!!
で、地階へ下りると、
「すみませ~ん、スープが切れまして…」
と、恐縮しきりにお母さん。昨日今日は開店記念でメニューをラーメンにしぼり、100円のサービス価格での営業。ならば致し方なしか…。
こざっぱりとした店構え然り、お母さんの明るく誠実な対応然り、そして、駄洒落のきいた看板然り。
へんに浮ついたところがなく、カッチリ素朴な店造りが好印象。明日再チャレンジだ!
さて、しかし、今日はどこで麺啜ろうか…。
そうだ、山科へ行こう!
素朴な字体の白い暖簾に、出前用のスクーター。そしてメニューには、うどんや丼物もアリ。典型的「街の蕎麦定食屋」である山科だが、出す蕎麦はタダモノではない。過去食べた三麺はいずれも、キッチリとした誠実な仕事のあとをひしひしと感じる、私好みの逸品ぞろい。ならばいっそのこと、30種類載っている麺メニューを全て食べてみよう!と意を決したのである!
さて、今日は何を食べようかとメニューを見る。蕎麦もいいが、今日はエラク寒い。ならば、うどんに初挑戦してみるか…。我がうどんデフォルト・メニューであるごぼう天は既に蕎麦で食べた。ならば、きつねでイクか!
小振りなドンブリに適度に大振りなアゲ。そして長めに切られた葱の緑。風情ある盛りつけの美人麺である。
まずはすめ、と両手で抱えると、じんわり伝わるドンブリの温かさが凍えた手に心地よい。きっと事前に、お湯でしっかりと温められているのであろう。その心遣いがナントモ嬉しいなぁ、と口元へ運ぶと、湯気と共に得も言われぬ芳しきだしの香り。くぅ~、タマランぞぉ~!と一啜りすれば、だしとかえしの芳醇な味わい。熱々の旨味が、喉から胃へとすべり落ち、体の芯がじんわりと温まるこの感じ。
うしゃしゃぁ~、こりゃタマランぞぉ~!
やっぱ、冬は熱々うどんだよなぁ~!!
そして、うどん自体もかなりの出来。啜ったときのナンともなめらかな食感然り、噛み込んだ瞬間はほわほわの柳腰だが噛み込んでいくと顔を出すもちもちとしたひき然り。小麦粉以外の演出系の粉の存在を感じる創作タイプのうどんである。
この手のうどんは往々にしてすめとの絡みが悪く、食べたときに不自然なコシのみがやけに目立つタイプが多々あるが、さすが山科、事前にすめと合わせ、鍋焼きうどん状態でキッチリ加熱してから盛りつけてあるようだ。結果、うどんにすめの旨味がイイ感じに馴染み、一体感ある自然な味わいに仕上がっている。
アゲの味付けもGOOD。甘過ぎず、かつ芳醇に旨い。長めの葱のピリリとした風味も好アクセント。これまで食べた蕎麦に勝るとも劣らぬ誠実味に大満足。惚れ惚れする上出来うどんに万歳!
山科献立全制覇まで、あと26品。
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン19●チャンポン2●うどん7●そば2
2005年01月22日 土曜日
●幸陽軒 ~喰いも喰ったり、久々の一日四麺食!その三~
幸陽軒:ラーメン550円。佐賀県佐賀市大財1-1-5。
20:00~27:00、日祝休み(金・土の祝は営業)。Pなし。
ウハウハと大満足、
待っていてくれたimagineさんにお願いして
とある飲み屋へ。
クイクイ呑んで早午後11時前、
〆の幸陽軒へ。
濃厚スープに馴染むてろて麺。
「コレぞ佐賀ラーメン」的味わいのハーモニー。
これまたウマし!と小躍りしてたら
「濃いけど旨味が薄いでしょう。
最近の幸陽軒はこんなものなんですよ…」
とimagineさん。
げっ?!この旨さでも不十分なの…??
げに恐るべし、佐賀豚骨。
追記:
我が愚行にお付き合い頂き
佐賀へ同行くださった
Nさん、マニさん、まんちゃんに感謝。(^_^;)
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン19●チャンポン2●うどん6●そば3
●いちげん ~喰いも喰ったり、久々の一日四麺食!その二
いちげん:ラーメン500円。佐賀県川副町西古賀925-1。
11:00~21:00、(15:00~17:00は中休み) 水曜休み。Pあり。Webあり。
午後2時半、福岡に戻り解散。
一旦帰宅し、
午後4時、とある会合があり、
元祖長浜屋へ向かう。
いつもより上品な味わいに仕上がった一杯を
さくっと平らげた後、場所を変え座談会に臨む。
ことのほか話が弾み、
予定より1時間遅れの午後6時に無事終了、
佐賀へと向かう。
まず向かったのはいちげん。
お目当ては、冬季限定メニュー、海苔ラーメン。
コレが旨い!えらく旨い!!
口当たりは軽めだが、
その奥に確かなだしの旨味。
いままでのいちげんの印象を一新する
濃厚滋味なる味わいに
我が麺心は沸騰状態。
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン18●チャンポン2●うどん6●そば3
●芭蕉庵 ~喰いも喰ったり、久々の一日四麺食!その一~
芭蕉庵:鴨せいろ1400円。北九州市八幡東区尾倉2-7-10。
11:00~15:00、日祝休み。Pあり。
下関二日目。
下関の朝食と言えば、唐戸市場。
数年前、再開発され
市場の一画で食事が楽しめるのだ。
寿司にも惹かれるが、
なにせ昨夜はしこたま食べた。
で、ふくのみそ汁だけで済ますつもりが…
同僚とウニいくら丼とシェアし、
さらに穴子フライにも手を出す始末…。
朝食を終え、ぶらり観光。
下関のコリアタウン、長門市場や
往時の面影を色濃く残す城下町、長府をうろつき
関門海峡を門司へと戻る。
めかり公園やレトロ地区を冷やかしていると
早、11時半。
昼ご飯は、幹事の強みで芭蕉庵。
自前では手が出ない贅沢蕎麦、
憧れの鴨せいろ1400円を喰らう。
ぽってりと旨い鴨汁と
しゃくりと瑞々しい蕎麦のハーモニー。
鴨の脂の甘みと蕎麦の風味。
山椒にゆず皮、おろし山葵と
合わせる薬味を変えるたび、
次々と顔を出す新たなる味わい。
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン16●チャンポン2●うどん6●そば3
2005年01月21日 金曜日
●黒門 ~今年もお世話になります、しみじみ旨いこの一杯。~
南京ラーメン黒門:ラーメン500円。福岡県遠賀町別府4451-3
(国道3号「今古賀」交差点を芦屋町方向へ北上、「松の元」交差点を西へ左折、「島門小前」交差点を超えてすぐの左手)。
11:00~19:00、木曜休み。Pあり。
朝からの八幡西での仕事を終え、さぁ昼麺。気持ちは決まっている。昨年末から喰いたくて恋い焦がれていたアノ店へ。
車で走ること10分弱、遠賀町の街外れ。アーティスティックな文字が躍る白い暖簾をくぐると、
「おぉ、らっしゃぁ~い!」
クモさんの人懐っこいいつもの笑顔に、ほっと癒され席に着く。
ほんのり澄んだスープは、その表情通りしみじみと広がる優しい旨味。そして、ふわりと鼻へ抜ける柔らかな風味。ベルベットな食感の麺と相まったふくいくたる味わいは、正に極上滋味。
旨い。なんとも旨い。
2ヶ月ぶり一杯は、同行のスタッフ達にも大好評の絶品。今年もチョクチョクお世話になります!
夜は会社のレクリエーションで下関へ。
下関と言えばふく。事前にネットで調べ、宿泊先のホテルに近かいきんかんを予約したが、
行ってみると、あらビックリ。看板には「きんかん」と並んで「割烹白石」の文字が…。
なんと、山口在住のオースケさんから薦めて頂いた白石ときんかんは同じ店だったのか…。
評判通りの安&旨。明快大衆味のふくコースを平らげ、コジャレたバーへハシゴ。さらに〆の麺を求め
夜の下関を徘徊するが、めぼしい店に出会えず、断念。
で、ホテルに戻る前にミネラルウォーターを買いにローソンへ立ち寄ると、我が最愛のカップ麺メーカー、寿がきやの未食麺を発見。迷うことなく購入、ホテルで平らげる。
あな麺バカ…。(^_^;)
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン16●チャンポン2●うどん6●そば2
2005年01月20日 木曜日
●新京 ~久留米チックな男ド豚骨ラーメンを博多に発見~
新京ラーメン:ラーメン400円。
福岡市博多区東月隈3-15-17。Pなし。
午前中の太宰府への納品を終え、さぁ昼麺。かねてからの宿題店、新京へと向かう。
その昔、MAROさんに薦めて頂いていた新京。住所をたよりに訪ねると、東月隈団地のはずれの路地裏に新京を発見。
イイ感じに古びた赤提灯には「ラーメン 焼きそば」。そして、最近新調したらしき赤いテントには「出前迅速」の文字。由緒正しき「町のラーメン屋」の佇まいに期待が膨らむ。。
龍の染め抜かれた紺の暖簾をくぐると、正面が7~8席のカウンター。若者がひとり、漫画をめくりつつノンビリとラーメンを啜っている。そして右奥に3畳ほどの小上がりでは、二人連れの年配の男性客が黙々と焼きそばをたぐっている。左手の壁際に積まれた昔ながらの木製岡持が、この店の歴史を物語る。静かなときがゆっくりと流れる。
ほのぼの和み気分を楽しんでいるところにラーメンが出てくる。どろんとした白濁具合が迫力満点。ほう、こりゃカナリ濃いだし系か?と一口啜れば、とろりとした食感と共に、どっしりと濃厚な豚骨だしの旨味がずしりと舌にのる。そして、ふわりと鼻へ抜ける香りも100%豚骨風味。
うまい…。コレはうまいぞぉ!!
派手さは皆無、たれや化調は最小限に押さえられた、とことん直球勝負のド豚骨ラーメンである。気持ちハリが弱めの麺、素朴に甘いチャーシューとも相性抜群の質実剛健タイプ。愚直なまでの潔さが、なんとも爽快。
酸いも甘いも噛み分けた老練滋味。豚骨好きの方は是非。
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン15●チャンポン2●うどん6●そば1
2005年01月19日 水曜日
●よしだ家 ~ほおほお、こんなトコにも優良滋味トンコツが!~
よしだ家;ラーメン400円。福岡市城南区長尾4-24-10。日祝休み。Pなし。
長尾の住宅街の一角に地味に営業しているよしだ家。年末に永楽へ向かう途中に偶然見かけた、店頭の「チャーシュー持ち帰りあります」との張り紙が気になった店だ。
7~8席ほどのカウンター席と、2卓の小あがり席。午後1時過ぎの店内は、ほぼ満席。この立地でこの時間帯でこの客の入りは大したものだ。にひひっ、コリャ当たりかも!と壁のメニューを見ると、具のバリエーションで10種ほどのラーメンに、チャンポン、焼き飯などの正統中華メニューに加え、チーズ入りちくわ天などキッチュなメニューも。かき玉ラーメンにエラク惹かれるが、「初ラ店はデフォルト」が我が麺信条、ラーメンをたのむ。
気持ち透明感を残す白濁スープにデフォルトで胡麻、そして縁が真っ黒のチャーシューなど、見た目は限りなく百年ラーメンに酷似。どらどら、とスープを一啜りすれば するりと軽やかな舌触りとともに、くくくぅ~っと広がるだしのコク。そして、化調でイイ具合に引き出されただしの甘み。
ダハハァ~、こりゃエエでないのぉ!
麺はコリッとした歯触りのストレート細麺。ほんわりスープとのコントラストが面白い。自慢のチャーシューは黒い縁に醤油の旨味が凝縮したバラ肉。熱々スープにシッカリ浸せば、トロトロやわやわ、まったり旨し。ナンちゃナイけど、ナンがウマい、直球博多ラーメン。
次回は是が非でもかき玉だ!
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン14●チャンポン2●うどん6●そば1
2005年01月18日 火曜日
●あな美味ナリ!トマト餃子
今日は次男の誕生日。
で、彼のリクエストに応え、夜は餃子パーティー。
昨夜こねて寝かしておいた生地に
いろんな具を包んでは焼き、包んでは茹で、
あれやこれやと色んな餃子を楽しむ。
どれもそこそこ美味いが、
秀逸なのがトマト餃子。
予め炒めた卵&トマトに
少量の肉たねを添えて包み
茹で上げた餃子はバカ旨!
以前、中国の湖南省で
食べた記憶をたよりに作ってみたが、
とろりと甘いトマト&卵の味わいと
もちもち感がタマラナイ手製生地との
ハーモニーがえらく旨い。
福岡のどこかのお店で出してないかなぁ…。
●山科 ~ナンでもウマい!気取らずウマい!!大衆蕎麦屋~
山科:カレー南蛮そば650円。福岡市早良区原5-11-11。
11:00~20:30、日曜休み。Pなし。
ピキピキと緊張感漂う仕事を何とかこなし、さぁ昼麺。まったりと心癒されそうな麺が気分。そうだ、久しぶりに山科へGO!
原ダイエーの道向かい、マンションの一階の出前のバイクが目印の山科。いかにも町の大衆蕎麦屋然とした山科だが、以前食べたざる、ごぼう天ともカナリ上出来の実力店。蕎麦の出来もさることながら、温すめの旨さも格別!ならば今日は、温すめの出来が味の要のカレー南蛮そばだ!!
ほわほわと立ち上る湯気と共に、カレー&だしの香りが鼻を擽る。くぅ~、コリャたまらんぞぉ!と、一口啜れば、熱々とろりの食感とともに、カレー→だしの「旨さ時間差攻撃」が炸裂。カレーの風味を和風だしと醤油のかえしがキッチリと支える、王道カレー南蛮味が激旨!
そして蕎麦も旨い。打ってから時間がさほど経っていないのだろう、熱々のあんとじすめに負けることなく、シッカリとしたコシと豊かな風味溢れる逸品。
ふぅふぅ、ずずっずずずずぅ~、はほはほはほ…
あまりの旨さに一心不乱、ガツガツと一気に平らげれば、体の芯からポッカポカ。ほっと嬉しいため息が口をつく。
あらためてメニューを見ると、かき玉やあられなど気になる麺メニューに加え、コロッケ丼なるオモシロどんぶりも載っている。味わいにしっかりと誠実な仕事のあとをヒシヒシと感じる店だけに、多分なにを食べても旨いはず…。
ならば決めた!
週一ペースで通い、全メニュー制覇するぞ!!
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン13●チャンポン2●うどん6●そば1
2005年01月17日 月曜日
●未羅来留亭 ~馴染みの麺に和む午後のシアワセ~
未羅来留亭:ラーメン380円、替え玉100円。
福岡市早良区西新4-9-17。11:30~19:30、火曜日休み。Pなし。
朝から細々とした雑務の山でセコセコ忙しい。だが、エラク腹が減る。ならば、さくっと昼麺啜って午後からの仕事に備えるかと、我が最愛の未羅来留亭へ。
口当たりは至ってあっさり。パッと軽やかに広がるタレの旨味の奥に、ぐぐぐっと頭をもたげるだしの旨味。もう何も言うことはナシ。今年初の未羅来留亭は大当たり&バカ旨!!で、迷わず替え玉&卓上辛子高菜の未羅来留亭フルコースを堪能。
この旨さでこの価格は、ホント頭が下がります。今年もちょくちょくお世話になりマス、未羅来留亭!
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン13●チャンポン2●うどん6●そば0
2005年01月16日 日曜日
●大吉ラーメン ~冬季限定豪華ラーメン~
大吉ラーメン:特製猪ラーメン1000円。宮崎県宮崎市南花ヶ島町336-1。
11:00~20:00、火曜休み。Pあり。
夜は大吉ラーメンの冬季限定メニュー、
特製猪ラーメン。
トロトロ肉厚の猪チャーシューが
これでもかとてんこ盛りの迫力溢れる一杯。
普段はデフォルトラーメンばかりの私にとっては
あまりに贅沢な味わいで、
もうタジタジ…。
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン12●チャンポン2●うどん6●そば0
●吉長うどん ~コレまた土着麺。朝っぱらからうどん二杯 その二~
吉長うどん:玉かうどん240円。宮崎県宮崎市大坪東3-10-20。6;00~19:00、無休。Pあり。
サクッと平らげ、隣の吉長へ。こちらも朝だというのに、広い店内はほぼ満席。色んな客層が、ごく当たり前のように思い思いにうどんを啜っている。休日の朝食は朝マックならぬ、朝うどんが宮崎の人々のコモンセンスなのか?
朝っぱらから天ぷらネタの二連食はさすがにキツイ。で、たのんだのは、玉子+天かす=玉かうどん。
気持ち生成り色がかったうどんからして、豊吉とは明らかに異なる。すめを啜ると、その瞬間は物足りないが、奥からじょじょにだしの旨味が顔を出す。うどんも素朴。「演出」は最小限、至ってシンプルにキッチリてろてろ。啜ったときの適度なざらつき感に、噛み込んだときの豊かな風味。これぞ素性正しき田舎うどん。
天かす&玉子とともにグチャグチャに掻き混ぜてみる。と、玉子の甘みと天かすの風味が、コレまたなんともイイ感じ。
噂では、店主同士は親戚関係という吉長と豊吉だが、味わいの印象はかなり異なる。それぞれにそれぞれの根強いファンが支えるライバル二店。旨いラーメン屋が多い宮崎だが、うどんもナカナカおもしろそうだぞ…。
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン11●チャンポン2●うどん6●そば0
●豊吉うどん ~コレまた土着麺。朝っぱらからうどん二杯 その一~
豊吉うどん:やさいうどん280円。宮崎県宮崎市大坪東3-1-3。6:30~20:00、無休。Pあり。
宮崎二日目。朝目覚め台所へ行くと、普段は寝坊なカミさんが、珍しく早起きして朝食の用意をしている。
「おやおや、どうしたことかいなぁ?
実家のお父さんにイイところ見せたいのかぁ?」
と冷やかすと、
「何言ってるの?で、今朝はご飯食べるの?
昨夜、兄と話してたら
『へのさんのことだから、
朝から吉長にうどんを食べに行くっちゃない?』
て、言ってたよ。」
と、返される…。が、待てよ。うんうん、それもイイじゃなぁ~い?だって私、真性麺馬鹿ですからぁ~、万歳!
で、吉長へとハンドルを切っていると、更なる麺馬鹿心が芽生える。
そうだ、吉長と豊吉を連食して
食べ比べるってのもオモシロそうだぞぉ…。
吉長うどんと隣り合わせて営業している豊吉うどん。昼時の駐車場はいつも満車状態、吉長に勝るとも劣らぬ人気店である。
朝8時というのに広めの店内は七割方埋まっている。若者のグループや中年夫婦の二人連れなど、いろんな客層が旨そうにうどんを啜っている。近所に住んでいるのだろうか?卓上に大きく広げた新聞を眺めつつ、のんびりとうどんを啜っている老人の姿がヤケに目立つのが印象的。
カウンターで注文し、うどんを受け取って食べるセルフ形式は、吉長と同じ。列に並び見ていると、やさい天うどんをたのむ客がヤケに多い。で、郷にいれば郷に従えと、やさい天うどんをたのむ。
立ち上る湯気と共に鼻を擽る豊かなだしの香りが強烈に食欲をそそる。くぅ、こりゃタマランぞぉ~、と一口啜れば、醤油に加え酒かみりんらしき華のある濃厚な旨味。そしてうどんはモチロン茹で置きだが、若干不自然なこしが残る純白色タイプ。
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン11●チャンポン2●うどん5●そば0
2005年01月15日 土曜日
●好来 ~やっぱエエです!やっぱ好きです!!土着麺~
好来:Wラーメン500円。熊本県人吉市下青井町76。Pあり。
明日の法事を前に、宮崎のカミさんの実家へ。ならば今日の昼麺は天門@宮崎の天津メンに決まり!と高速道を飛ばすが、朝のごたごたで出発が遅れたため、熊本インターを過ぎた時点で既に正午過ぎ。後部座席からチビ達の腹減ったコールが始まる。
このペースだと天門に着くのは2時頃になりそうだ。
う~ん、どうしようかなぁ…。
おぉ、そうだ!好来へ行ってみるか!!
で、急遽予定変更、携帯のインターネットタウンページで場所を確認、人吉インターで下り、好来へ。
人吉市街のはずれに目指す好来を発見。かねてよりNさんからその評判を聞き、気になりまくっていた店だ。
1時前、12畳ほどの店内は満席。家族連れが3組と仕事途中の作業員らしき3名が旨そうに麺を啜っている。いずれも近所の常連客らしき様子。ほのぼのとした雰囲気がイイ感じ。
待つことしばし、席が空く。と、早々に器を片付けながら店主曰く、
「すみませんねぇ、大変お待たせしましたねぇ。
お子さん連れならWで2杯にしときましょうか?
もし足らなんだら、早々に追加で作りますし。」
見回したところメニューも見当たらないし、要領が全く分からない。で、物腰柔らか且つ実直そうな店主の薦めに従い、Wを2杯たのむ。
出てきたWラーメンはウルトラてんこもり!大振りの器すれすれまで張られた真っ黒なスープの上に、具が山なりに盛ってある。そして、チビ達へつぎ分けてやろうと箸を入れると、これまた半端じゃない量の麺が顔を出す。
まずはスープ、と一口啜れば、瞬間広がるニンニクの焦がし油の香ばしい甘み。そしてその奥に、すっきりと円やかなだしの風味。迫力ある見た目とは相反する、なんとも優しい味わいに、思わず頬が緩む。
そして麺がコレまたオモシロイ。丸みを帯びた中麺は、茹で置きチックななんとも優しい食感で、スープとの相性が抜群にイイ!さらに、モヤシやキクラゲ、ネギなどのパリパリとした食感の具とのコントラストが、コレまたナンともイイ感じなのである。
全体から受ける優しい感じは、ラーメンと言うよりうどんに近い。ほのぼのと旨い、いいラーメンだなぁと食べ進んでいると、隣の客にラーメンを運んできた店主が
「もし甘過ぎるようなら、タレを入れてくださいね。」
どらどら、と薦められるままに卓上のたれを入れると、あら不思議!先ほどまでの優しい味わいが、ぐっと迫力ある男味に一変。一杯で二度美味しい優れものラーメンである!
「こんちわぁ、今日はW多めで。」
「私はW少なめね。」
後から入ってきた客も、店主とのやり取りから察するに、全員が常連客。そして、見知らぬ客の私たちだからこそ、注文や食べ方など、細かに気を遣って下さったのだろう。その心遣いも味のうち、地元の方々に愛され続ける土着麺にゾッコンLOVE。
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン11●チャンポン2●うどん4●そば0
2005年01月14日 金曜日
●光洋軒 ~大阪下町土着麺、ごんぶとラーメンにゾッコン!その二~
光洋軒:中華そば500円。大阪市東成区深江南 3-20-14。
8:00~20:00(売り切れ次第閉店)、火曜休み。Pなし。
住吉から十数メートル西の光洋軒。ココでもごんぶとラーメンが食べられるのだ!
見た目はソックリの中華そばだが、味わいは微妙に異なる。住吉が魚介だしが勝っていたのに対し、ここ光洋軒は鶏ガラらしき獣系のだしの効き具合が強め。そして麺も違う。光洋軒はやや細めのチャンポン大でコシがカナリ強い。そして特筆すべきはシナチクの旨さ!削り節の効いただしでシッカリ煮てあるのだろう。風味然り、しゃくりとした歯触り然り、そりゃもう、ちゃっちゃくちゃらにバカ旨なのだ!!
いずれも創業50年の老舗が作る、それぞれに旨いごんぶとラーメン。次回ぜひ機会を作り、チクのネギモリに挑戦したひっ!!!
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン10●チャンポン2●うどん4●そば0
●住吉 ~大阪下町土着麺、ごんぶとラーメンにゾッコン!その一~
住吉:中華そば450円。大阪市東成区深江南3-20-8。
9:00~18:00頃(売り切れ次第閉店)、月曜&3rd火曜休み。Pなし。
久しぶりの大阪出張。午後からの仕事を前に午前11時、大阪入り。お目当てはごんぶとラーメン。
大阪布施地区は町工場が建ち並ぶ昔ながらの下町。下町に付きもののオモシロ看板を楽しみつつ歩く。
町工場を抜けた商店街の一角に「中華そば」の赤い暖簾。目指す住吉を発見。以前食べた麺屋のような、極太麺の中華そばの元祖的存在の店らしい。
8畳ほどの狭い店内。7~8名がなんとか座れそうなL字のカウンター席奥の厨房では女性二人がテキパキと働く。
中華そばをたのみ席につく。と、次から次へと客が来店し、口々に、「ダイチャ」や「チクヌキ」、「ネギモリ」など略語らしき単語でオーダーを叫ぶ。
「ネギモリ」は葱大盛りのことだろう。では「ダイチャ」は?と、改めてメニューを見ると、はは~ん、大盛りチャーシュー麺のことか。そして「チクヌキ」はシナチク抜きのことだろう。元祖長浜屋然り、略語のオーダーがまかり通るということは、それだけ根強いファンが多い証拠。期待に胸を躍らせ、中華そばを待つ。
太い…。うどんのような超極太麺が、濃い醤油色のスープに映える。ドンブリを抱え口へと運べば、立ち上る湯気とともに芳醇なる醤油の香り。くぅ~、こりゃタマランぞぉ!と一口啜れば、どっしりと重量感ある醤油の旨味と昆布や削り節などの魚介系のだしの旨味が、ぐわりぐわりと広がる。
うしゃぁ~、うめぇっ!コリャうめぇぞぉ~!!
あまりの旨さに小躍りしつつ、麺を啜れば、極太麺ならではの、むっちりむちむちな素朴なこしが、コレまたメタクソ私好み!
いわば、中華うどん。関東蕎麦系の醤油かえしのきいたスープと、むっちりとした風味溢れる素朴麺の取り合わせがタマラナク旨い!旨い!!旨い!!!こんなに旨いのなら連食だ!と光洋軒へ。
2005年01月13日 木曜日
●張's麺粥店 ~ガンバレ!創業百年の老舗中華料理店~
張's麺粥店:ZHANG'S湯麺500円。福岡市中央区天神2-3-33福新楼1階。
11:30~22:00、無休、Pなし。
メタクソに多忙な日々もどうやら一段落。気持ち&時間が出来たことだし、と久しぶりに昼麺ポタを楽しむ。
果てさて何処で啜ろうかと、ぷらぷらペダルを漕いでいると、いつの間にか薬院へ。秀ちゃんラーメン横に昔風の食堂を発見。ガラスに貼ってあるメニューを見ると、中華料理の店のようだ。よっしゃ、ココにするかと自転車を止めつつ、さらにメニューをよく見ると「チャンポン740円」?!コリャ高すぎる…、と天神へ。
国体道路を漕いでいると、おや?福新楼が改装されているぞ…。
入り口に置いてあるリーフレットを見ると、昨年が創業百年で、それを記念して大改装したようだ。一階横で営業していたカジュアル中華店・新界は二階へ。そして、一階には従来の中華喫茶に加え、麺と粥の専門店がオープン。
縦長のガラスのスリットが入った高級感溢れる外観。少々ビビリつつ店内へ入ると、店の雰囲気とはナンともミスマッチな食券販売機。
麺は湯麺と豆乳担々麺の二種類。好みでレタスやにら、春菊、コリアンダーなどの野菜類や、海老ワンタン、ピータン、豚もつなどをトッピングできるシステム。春菊トッピングにかなり惹かれるが、「初店はデフォル」の我が麺信条に従い、湯麺単品の食券を買う。
ほどなく出てきた湯麺には、寒天のようなものが盛られた小皿が付いている。聞くと「牛のアキレス腱からとったコラーゲンです。お好みで麺に入れてお召し上がりください」とのこと。
へぇ、オモシロイことするなぁ、と半分ほど入れ、スープを啜る。と、ぱっと広がるあっさりと甘めな味わい。若干の酸味も感じるが、味わい的には至ってシンプル。分かりやすい味だ。
麺は気持ち太めの中麺。ほわんとした優しい食感&味わいがオモシロイ。鶏ロールのチャーシューやクコの実など、具にも工夫のあとが見て取れる。
卓上のリーフレットによると、健康と美容をテーマにしているとかで、コラーゲンやトッピングの野菜類のカロリーや美容効果が記してある。スープや麺茹でにも麦飯石の水を使っているとか。創業百年を期に開発した意欲満々の創作湯麺のようである。
が、湯麺単品で食べると、妙に物足りない…。「客の好みでいろんな具をトッピング」というスタイルは今風といえば今風だが、逆に言えば店のポリシーが感じられない。味仙@三輪町のラーメンはデフォルトで入っている色んな野菜類が奏でる味&食感のハーモニーが最大の魅力。ココも、店側が考える理想の具の組み合わせを盛り込んだメニューを是非増やして欲しい。
そして、配膳の際に学食や社員食堂のようなチープなトレイを使うのは如何なものか?食券販売機同様、福新楼には似つかわしくない気がするが…。
福岡の中華料理店の老舗、福新楼。その昔、子供だった私にとって、福新楼は憧れの店だった。レトロ&モダンなインテリアの二階レストランで食べる特製皿うどんは、滅多に食べさせてられないご馳走だった。思い入れがある店だけに、是非とも更なる創意工夫をお願いします!
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン8●チャンポン2●うどん4●そば0
2005年01月12日 水曜日
●清光軒 ~『軒』を訪ねて 第24回~
清光軒:ラーメン400円。福岡市博多区月隈6-16-7。Pあり。
博多区月隈の裏通りにポツンと一軒営業している清光軒。イイ感じにくたびれた赤い外壁がナンとも気分。この店は、私が探し求める『軒』の一軒に間違いないと確信しつつ、暖簾をくぐる。
すっきりときれいに片付けられた店内は、入り口正面の7~8名ほどの小さなカウンター席。そして、その奥の厨房の高い位置に14インチテレビ。さらに入り口両側には半畳ほどの小あがり席。間違いなく『軒』である。
外壁同様、店内もメインカラーは赤。壁、メニュー板、カウンターとも、赤。陽に焼けて白っぽく変色しているさまがコレまた気分。
「らっしゃいっ!」
小気味よい口調で迎えてくれた店主は、赤いハイネックシャツに黒のレザーベスト。そしてティアドロップ型のサングラスに黒いレザーキャップ。いなせである。
待つことしばし、出てきたラーメンはつゆだくタイプ。最初からかかっている胡麻と、気持ち太めの葱が印象的。
ずずっと一口スープを啜る。と、ふわりと軽やかな食感ののち、優しく広がるすっきりと自然な甘み。そして、力強い豚骨だしの後味。
気持ち細めの中麺も、しゅりと口に収まる感じ然り、噛み込んだときのぐりっと力強く且つ素朴な味わい然り、ぴしゃり私好み。肉の甘みを生かしたもっちりチャーシューとの味&食感のコントラストが、これまたGOOD。
派手さはない。至ってシンプルな塩トンコツ。だけど旨い。いや、だから旨い!シンプル・イズ・ベスト。店主の服装同様に、キリリといなせなラーメンである。
メニューはラーメンとチャンポンに手羽の唐揚げ、ホルモン、豚足にビール、酒。休日の昼過ぎに小一時間、さくっと「ラーメン屋呑み」を楽しんでみたい!
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン7●チャンポン2●うどん4●そば0
2005年01月11日 火曜日
●担々麺専門 黒船亭 ~目指せリンガーハット!?担々麺専門店登場~
担々麺専門 黒船亭:金胡麻担々麺650円。福岡県太宰府市梅香苑1-1-5。
11:00~23:00、年中無休。Pあり。
午後からの太宰府で打ち合わせを前に腹ごしらえ。今日の目当ては、OGTさん&hiroshige.mさん情報で気になっていた黒船亭。
新3号線沿いの大右衛門の真横に目指す黒船亭を発見。広めにとられた駐車場&入り口横には料理見本模型がディスプレイしてあるガラス張りのショーケース。なんともファミレス・チックな店造りである。
そして店内も然り。広めにとられたカウンター席&窓側には沢山のテーブル席の店内は、明るい色調のカジュアルな作りで、長居しても気にならない雰囲気が、コレまたファミレス・チック。
さらにメニューも然り。デフォルトの担々麺に、あっさり醤油ベースの金胡麻担々麺、白胡麻の香ばしさを効かせた白胡麻担々麺、そして黒胡麻を効かせた黒胡麻担々麺と、4種類の担々麺を選べるシステムで楽しさを演出。また、それぞれ半分の量のハーフが用意されていたり、梅じそご飯&中華饅頭&杏仁豆腐とのセットもあったりと、、しっかりと女性を意識したメニュー構成がコレまたファミレス・チック。
で、当然、味も然り。そこそこに辛く、そこそこに甘いスープはゴマの風味こそ効いてはいるが、醤油ベースの素直な味わいで、いかにも万人向け。麺の滑らかな食感もどこか女性向けな味わい。広く浅く、いろんな客層に嫌われない、最大公約数的まとめ方で、我が心の福岡担々麺御三家(明日香、潤、しま屋)とは明らかに異なるコンセプトの一杯。
車は止めやすいし、店内は広く明るいし、そこそこ旨いし、この担々麺なら味のブレも少なそうだし、気軽に食事とりたい一般客にとってはプラス要素大。熊本県植木に続き、ここが2店目らしいが、そのうちもっと支店が増えそうな、ファミ麺レストランでした。
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン6●チャンポン2●うどん4●そば0
2005年01月10日 月曜日
●トマト飯店 ~食べ盛りにウレシイ街の中華定食屋さん~
トマト飯店:チャンポン500円。福岡市城南区長尾4-6-6。
11:30~15:00&17:00~21:00、月曜休み。Pあり。
今日も仕事…。トホホ、トホホと午前をしのぎ、ああ腹減った。一昨日、昨日とカップ麺の寂しい昼麺だった。明日が締め切りの仕事の目途もたったことだし、今日は外へ食べに出るか、とトマト飯店へ。
真っ赤なテントに、トマトのイラストと「TOMATO HANTEN」の文字。チョット見にはイタめし屋チックな店構えが気になっていたトマト飯店。あのイチローが立ち寄る店として、地元テレビ局のニュースで紹介されたこともある、なんともユニークな中華屋である。
午後1時過ぎの店内は、ほぼ満席。学生風の若者や家族連れ、中年の男性客など、バラエティ溢れる客層で賑わっている。
定食をメインにしたメニュー構成は、いかにも街の中華定食屋。中華定食屋のラーメンは危険率が高い。以前、マニさんが食べたという冬限定メニューのあんかけチャンポンの文字を捜すが見当たらない。ならば、ノーマルのチャンポンにしておくか。
出てきたチャンポンは、具も麺もタップリ量多め。しかも具には、ゲソやエビもゴロゴロ入っている、大盤振る舞いチャンポンである。
スープを啜れば、いたってライトな食感のさっぱりタイプ。しっかり加熱されているが、コシ強めの細めの麺然り、ラーメンチックな印象。くったりと炒められたキャベツとのコントラストがオモシロイ。
ズルズルと啜っていると、隣の客にトマト定食なるメニューが運ばれてくる。と、コレがまた量が多い!唐揚げに餃子、チャーハン、スープと、てんこ盛り。
近くにある福岡大学の学生など、食べ盛りにはナンともウレシイ、満腹中華定食屋でアル!
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン5●チャンポン2●うどん4●そば0
2005年01月09日 日曜日
●丸和前ラーメン ~やっぱイイねぇ!楽しいねぇ!!麺友たちと新年会~
丸和前ラーメン:ラーメン550円?福岡県北九州市小倉北区魚町4-1-1スーパー丸和前。
21:00~26:00、日曜休み。Pなし。
昨日に引き続き、今日も仕事…。昼麺抜きでガシガシ頑張る。だって今夜は、麺友たちと北九州で新年会なのさ!
夕方6時、小倉のとある料亭で宴が始まる。縁は異なもの味なもの。ネットで知り合った30名もの麺馬鹿たちと、ワイワイガヤガヤ。他愛もないおバカ話に花が咲く。
思い起こせば4年前、五徹で初めてオフ会を開くことになった時は、それはそれは緊張したものだ。
「インターネット=オタク」だもんなぁ。
一体どんな奴が来るのかなぁ…。
自分のことは棚に置き、あらぬ妄想にビビリまくったものだった。が、実際に会ってみると、イイ意味で一癖も二癖もある個性的なオモロイ面々ばかり!
いつしか輪が輪を広げ、色んな方々と出会うことができました。今回も、お馴染みの面々に加え、クマさんやオースケさんなど、コレまたオモロイ方々にお目にかかることができました。
一期一会、今年も色んな面々&麺々との出会いを大切に、遊びまくるぞっ!
いつか食べてみたいと憧れつつけていた丸和前ラーメン。風よけの透明ビニール越しにラーメンを啜る人々のシルエットが怪しくゆれるさまが、なんともイイ感じ。
脂の甘さの奥に豚骨だしの饐えた凄味。そして、化調の刺激的な後味。良くも悪くも、由緒正しき昔味。今日のように飲み過ぎたあとの〆には、ちと手強いなぁ…。
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン5●チャンポン1●うどん4●そば0
2005年01月08日 土曜日
●元祖長浜屋本店 ~今年もお世話になります!〆元祖~
元祖長浜屋本店:ラーメン400円。福岡市中央区長浜2-5-9。
24時間営業、正月をのぞき年中無休。Pなし。
今年は新年早々エラク忙しい。火曜までに仕上げなければならない仕事があり、休日出勤。昼麺もカップ麺で我慢し、シコシコと働き、夜は麺友たちとプチ新麺会。
夜8時過ぎ、フミオ邸着くと、既に宴もたけなわ。名物フミオ鍋には〆の即席ラーメンが投入されている。そしてさらに、tyuさん特製焼きうどんも出てくる。新年早々、なんともお麺でたい宴会である。
エンドレスに続く馬鹿話がナンとも楽しい。ガハガハと笑いグビグビと飲む。そして徐々にみんな壊れていく…。
何故か脱ぎ出すtyuさん&take4。
因みに、
二人とも「その気」は全くありませんので
念のため…。(爆)
12時を回ったところで宴がおひらき。キコキコとペダルをこぎつつ帰宅していると、tyuさんの一言を思い出す。
「へのさん、今年はまだ『初元祖』してないんですよ」
初詣ならぬ初元祖。我ら麺友の間では、すでに神格化された(?)ラーメン屋、元祖長浜屋。
そう言えば私もしばらく食べてないなぁ…。
で、いつしか自宅を通り過ぎ、吹き荒む寒風に必至に耐えつつ、長浜へと向かう麺馬鹿ひとり…。
饐えた臭いがする水っぽいスープ!そして、「細切れ茹ですじ肉」としか呼びようがないチャーシュー!!そしてガビガビゴワゴワのバリ固麺!!!
うわぁ~、コリャ不味いぞぉ~!!!!
最近めっきりお行儀が良くなり、普通に旨いラーメンと成り下がっていた元祖だが、今日のラーメンは久方ぶりの激マズ。往年のパワー&インパクト溢れる「麻薬ラーメン」である!
一口啜ってはヤカンに入れて卓上に置いてある醤油だれを入れ、さらに啜っては紅ショウガや胡麻を加え…。徐々に徐々に、好みの味に整えつつ食べ進む。
くぅ~、不味い!この不味さこそ、元祖の醍醐味。
スンマセ~ン、替え玉、固でぇ~!!
今年も、飲んだ〆は元祖で決まりだな!
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン4●チャンポン1●うどん4●そば0
2005年01月06日 木曜日
●麺家 ~ほっと一息。くつろぎの「街のラーメン屋さん~
麺家::ラーメン450円、替え玉100円。福岡市博多区博多駅前1-7-5。
11:00~21:00、日祝休み。Pなし。
会社の備品を買い出しにヨドバシカメラへと向かうが、車がエラク 混んでいる。で、裏道を抜けようと入った路地にラーメン屋を発見。
麺家か…。なんだか惹かれる屋号だなぁ。
腹も減ったことだし、寄ってくかぁ!
ウチのチビ達が生まれた当時はよく通ったアカチャン本舗の真向かいにある麺家。午後2時過ぎの店内は先客ひとり。広めにとられたカウンター席に座りメニューを見ると、ラーメン、チャーシュー麺、もやしラーメンの3種類の麺とご飯類の至ってシンプルな構成。デフォルトのラーメンをたのむ。
真っ白なスープは、あっさりした口当たりながらもトロンとした甘さの効いた、たれ強めの味わい。多分、いつ食べても、きっとこの味なんだろうなぁ。
特筆すべきは麺。するりと優しい口当たり然り、噛み込んだときのパリンと弾ける食感然り。さすが麺家、屋号に恥じない、なかなか個性的な上出来麺。
こりゃオモシロイ麺だなぁ、と啜っていると、次から次に客が入ってくる。たまたまなのかも知れないが、この時間でこの客数は大したものだ。
肩肘張らずにサクッと啜る。普段使いに最適な街のラーメン屋さんでした。
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン3●チャンポン1●うどん3●そば0
2005年01月05日 水曜日
●悲しいっす。ええ加減な麺屋はキライっす。
今週末は会社の新年会。社内ですべき仕事が山ほどあるが、毎年恒例の抽選会の景品を買い出しに行くことに…。ならばついでに、ととあるラーメン屋で昼麺を決め込むが…。
以前食べた豚骨ラーメンがエラク好印象。で、メニューにのっていた醤油ラーメンを食べに来たのだが、「醤油ラーメンは夕方からのメニューです」との素気ない返事。ならば、その旨メニューのどこかに書いてくれていれば、それに合わせて夕方過ぎに来たのになぁ…、と若干の不満を感じつつも、豚骨ラーメンをたのむ。
待つことしばし、出てきた豚骨ラーメンは、今日はだしが薄いのだろうか、前回ほどの感動はない。が、しかし、ソコソコ以上に十分旨い。で、ずずっと啜り終えるや否や、迷わず速攻で替え玉を注文する。
が、コレが出てこない。
待てど暮らせどナカナカ替え玉が出てこないのだ…。
替え玉をたのむ寸前に訪れた、お店の方の友人らしき団体5~6人と店の方との会話に花が咲いている。どうやら私の替え玉のオーダーは忘れられたのか…?ならば、その事を確認し店を出ようか…、と思ったその時、あたふたと替え玉が皿に盛られて運ばれてくる。
出されたからには食べるしかない。替え玉を皿からドンブリへと移し渋々啜るが、案の定、スープは既に完全に冷え切っている。しかも、慌てふためいて麺を揚げたのか、麺もゴリゴリのバリ固で、しかも冷たい…。
こりゃとても食べられたもんじゃない。箸を置きレジへ向かう。すると、先ほど替え玉を運んできた店員がレジ担当者へ大声で
「替え玉の代金は取らんとってぇ~。
出すのが遅くなったけん!」
なんだよ、なんだよ。て事は、替え玉出すのがエラク遅くなってスープが既に冷え切っていること、そして、それに気づき茹で上がってもないバリ固半生麺を出したことを彼はシッカリと認識&悔いつつも、その場しのぎに取りあえず知らんぷりをし、替え玉を出したと言うことか…。しかも、客が黙ってそれを食べれば、我感せずを決め込み、正規の料金を支払わせるつもりだった、と言うことか。
人は神ではない、過ちはおかして然り。ただ、既に過ちをおかしている認識があるのであれば、まずそのことを謝るべきではないのか…。
私がこの店の暖簾をくぐることは、二度とないだろう。
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン2●チャンポン1●うどん3●そば0
2005年01月04日 火曜日
●めんちゃんこ亭 ~ナンちゃナイけどナンか旨い。OH ! my SOUL麺 !~
めんちゃんこ亭:めんちゃんこ504円。福岡市早良区百道2-8-1。
10:30~29:00、年中無休。Pあり。
今日は仕事始め&カミさんの誕生日。正月気分もナンのソノ、昼麺抜きでガリゴリとたまった仕事を片付け、夜、家族で食事へ出かける。
彼女のリクエストは和食。だが我が家には、最近とみに食欲旺盛&大声での口喧嘩が増えたチビ二匹がいる。とてもとても洒落た店には行けない…。で、お決まりの三馬力半かと予約の電話を入れるが、「午後8時過ぎまで満席です」…。
えい、ままよ!と、近場の焼き肉屋に片っ端から電話をするが、正月休みか満席ばかり。10軒ほど電話をし、やっとこさ、とある焼き肉屋へ転がり込む。
「伊万里牛が格安で食べられる」が謳い文句のこの店は、確かにメニューに表示されている価格は安いし、肉もそこそこ旨い。が、七輪でちょろちょろ焼いても、小一&小二のくせに私以上の食欲を誇るチビ二匹が相手ではとても間に合わない。焼いては与え、焼いては与え、我はただ焼酎を煽るのみ。そして、会計は1万2千円ナリ…。確かにアレコレたのんだけれど、アマリに高すぎないか…??BGM高めの狭い店内からして、大人の焼き肉居酒屋、完全に店の選択を間違えた…。
高い金払ったのに、ひたすら焼き手にまわり、ほとんど食べられなかった私は腹ペコ。で、帰りしな、めんちゃんこ亭へ寄る。
ちゃんこ鍋風和風チャンポン、めんちゃんこ。時々無性に喰いたくなるMy SOUL麺のひとつ。鍋焼き状態の熱々に卓上の赤柚子胡椒をブチ込み、ふ~ふ~、はほ、はほ、頬張れば、体の芯かぽっかぽか。ナンちゃナイけど、ナンとも旨い。ああ、やっぱエエわぁ~、めんちゃんこ!
和風のスープにシコシコ麺、いろんな具もちゃんとのって価格はウレシイ504円!やっぱ我が家は焼き肉より、麺屋がお似合いさ!
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン1●チャンポン1●うどん3●そば0
2005年01月03日 月曜日
●長住うどん ~コレぞ食べ飽きることのない極上普通味!~
長住うどん:ごぼう天うどん390円。福岡市南区長住1-1-51。
11:00~20:00(15日までは夕方5時までの営業)、水曜休み(水曜が祝日の場合は翌木曜が休み)。Pあり。
久しぶりに山に登ろうかとも思ったが、イマイチ体調がすぐれない。明日から仕事だし、と、ダラダラと午前中を過ごす。
正午過ぎ、腹が減る。気分はうどん。旨いうどんが喰ひたひ!で、久しぶりに遊に向かうが、正月休み。ならば、コレまた久しぶりに長住うどんへ向かうと、入り口に青の暖簾、よかった開いていた!
午後1時過ぎの店内はほぼ満席。相変わらずの人気である。カウンター席に座ると、写真入りのメニューが置いてある。そしてカウンター奥の厨房では若夫婦が若いバイト生をテキパキと指示している。先代の姿は見えない。完全に代替わりして、心機一転、ガンバっておられるようだ。
迫力あるうどんである。ぶりんと外へめくり上がったエッジは、手打ちうどんの証。むひひ!と喜び、ずずっと啜れば、エッジのぶりんと表面の適度なざらつきが唇を擽り、ナンとも艶っぽい。ぬはは!と小躍りしつつ噛み込めば、ぶる、ぷるるん、と弾け踊るさまがコレまた極上。
すめも旨い。ずんと力強いだしと適度に甘く適度に辛い素朴な味わい。食べ進むうちにごぼう天の衣が溶け出し、徐々に味が変化していくさまが、うしし!と楽しい。
派手さはない。極めて普通。だが旨い。めたくそ旨い!錦うどん@小倉北区にも相通ずるこの味わいは、毎日食べても決して飽きることのない極上普通味うどん。惚れ直しました、長住うどん。
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン1●チャンポン0●うどん3●そば0
2005年01月02日 日曜日
●まるげん ~安定感抜群!否トンコツ店の正体や如何に?~
博多中華そば まるげん:博多中華そば(大盛り)650円。福岡市中央区平尾2-2-18。
11:00~23:00(日祝~22:00)、月曜休み(祝日の場合は翌火曜が休み)。Pあり。
午前中はダラダラ過ごし、午後から家族で三社参りに出かける。が、まずは腹ごしらえ、昼麺だ。正月2日から開いていそうな店は…。
そうだ、マニちゃんが大晦日に行ったという
まるげんなら、開いているかも!
と、向かってみると、幹線道路沿いに「中華そば」の赤い幟。ピンポ~ン、予感的中、ヤッテいるぞ!
こざっぱりとした明るめの店内にJAZZのBGM。そして、木板に手書きの墨文字で書かれたメニュー。典型的な今時のラーメン屋的造りの店内には先客一名。
カウンター席に座り、卓上にも置いてあるメニューを改めてみると、ラーメンは博多中華そばと博多辛そばの2種類に具のトッピングのバリエーションで、計8種類。加えて餃子やご飯、簡単な肴、そしてビールと、至ってシンプルなメニュー構成。デフォルトの博多中華そばを大盛りで2杯と、餃子、めし小をたのむ。
うん?コノ感じはもしかして…。
と一口啜れば、ぶわりと広がる魚介系だしと香味油、そして醤油の旨味と香り。そしてその奥に鶏ガラらしき獣系の風味が顔を出す。
やっぱりそうだ。郷家のスープにそっくりだ…。
麺は細めの縮れ麺。カンスイなのだろうか、独特な風味&コシ強めの存在感ある味わいで、力強い旨味のスープによく合っている。さらにしっとりと旨いチャーシューにシッカリと調味されたシナチクなど、それぞれに明確な個性を主張しつつも互いにケンカすることなく、上手くまとまった技アリの一杯。
う~ん、全てが限りなく郷屋チックだなぁ…。
私にとっては塩気が若干強すぎる気がするが、全体的な味わいの完成度然り、作る店員のこなれた仕事ぶり然り、安定感抜群の新店である。郷屋の新業態店、もしくは暖簾分けなのか?それとも全く関係のない新店なのか…?
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン1●チャンポン0●うどん2●そば0
2005年01月01日 土曜日
●うどん大王 ~アノ吉本興業が手がけるうどんFCを発見~
うどん大王 :生醤油うどん(中)400円、かけうどん(小)200円。
福岡県久山町山田1111トリアス久山ワールドスナック内 。10:00 ~ 21:00、年中無休。Pあり。
だいたいなら九重の温泉宿で迎えるはずだった元日だが、生憎の悪天候で予定変更、大濠の実家で宅配寿司をとり、地味に新年を祝う。
夕方、自宅に戻り、さて明日は何して遊ぶかとネットサ ーフィンしながら考えていると、
うぅ~ん?うどん大王って、アノうどん大王?
トリアス久山のサイトに偶然、うどん大王の文字を発見。うどん大王といえばアノお笑い帝国・吉本興業が手がけるうどんFCじゃないの…。大阪のよしもと難波グランド花月近くに昨年オープンしたのは知っていたが、いつの間にトリアス久山に…?
喰ひたひ…。コレは是非とも喰ってみたひ!
思い立ったらすぐ行動!が、我が麺喰い信条。一応家族を誘ってみるが、なにせ実家からもらってきた寿司がある。
「うどんより、寿司の方がイイ~!」
「お一人でどうぞ。お気を付けて。」
で、ひとり寂しくハンドルを切り、トリアスへと向かう。
トリアス久山のフードコートに目指すうどん大王を発見。夕方6時過ぎとはいえ、なにせ元日、客は疎ら。
セルフ式ゆえトレイを取り、カウンターの具の棚に進むが、アイドルタイムゆえ、かき揚げが数枚残るのみ…。こんな時間帯に来たのだ。仕方ない、うどんのみでイイやと、生醤油うどんを冷でたのむ。
ものの1分ほどで出てきた生醤油うどんは、大根おろしに削り節、そしてネギに生姜にカボスと、正統派の具がウレシイが、出てくるまでの時間からすると間違いなく茹で置きうどん…。
だが、生醤油をチョロリとかけ、ずずっと啜り噛み込むと、芯に自然なコシが残るナカナカの味わい。なんでも香川県の上原製麺所直送のうどんなのだとか。こりゃ揚げたてを食べてみたいなぁ、と一気に完食。
しかし、どうも物足りない…。で、かけうどんの小を追加注文。すると、コレが旨い!だしの香り&味わいがナンともイイ感じのすめがGOOD。しかも、この手のセルフ店ではすめがぬるいことが多々あるが、ココは熱々。
釜玉うどんに特製温スープが付いていたり、カニ身あんかけうどんやけんちんうどんなど、メニュー作りにもエンターテイメント性が感じられているあたりは、さすが吉本興業。讃岐を謳いつつも讃岐っぽくない、創意工夫溢れるうどんFCの今後や如何に。
◎2005年通算麺喰い数◎
ラーメン0●チャンポン0●うどん2●そば0