2005年05月27日 金曜日

●来々軒 ~『軒』を訪ねて第33回~

 今日も今日とて雑務の嵐。吹き飛ばされぬよう慎重に身をかがめ、一歩一歩注意深く歩を進める。1時前、 ナンとかカンとか午前中の仕事が一段落。昼からの太宰府のお得意先との打ち合わせを前に、長年の宿題店、来々軒へ。

 

来々軒

 

 JR竹下駅前の小規模な商店街の外れに歴史を感じさせる赤いテント。「ラーメン」、「チャンポン」、 「焼きめし」などメニューが白く染め抜かれた黒い暖簾をくぐると、7席ほどの変形カウンターと4人がけのテーブル席が一卓。

 「はい、らっしゃいませ。」

 午後1時半過ぎ、先客はなし。手持ちぶさたげにカウンターで新聞を読んでいた白髪の店主が、 ゆっくりと立ち上がる。店の奥の14インチテレビから聞こえる黒柳徹子の甲高い声を聞きつつ、店主の仕事ぶりを拝見。

 至ってゆったりとした立ち振る舞いは優雅そのもの。一切無駄な動きはない。 長年培われた熟練のなせる技か。ふと宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を想い出す。

 

ラーメン◇来々軒

 

 静かに、何気なく、すっとラーメンが出来上がる。ドンブリのカラフルな雷紋然り、デフォルトで紅ショウガがのった見た目然り。 そして、鶏ガラが利いた優しい味わい然り。まさに懐かし系のラーメンである。

 スープに対して麺の量が若干多めなのも、「食事としてのラーメン」的でナンとも気分。  店構え同様の庶民的な味わいに郷愁を誘われつつ、ずるずると静かに、のんびりとラーメンを啜る。

 

来々軒:ラーメン400円。
福岡市博多区竹下4-17-3。Pなし。

Posted by heno at 2005年05月27日 21:06