2006年03月14日 火曜日
●貴龍軒 ~『軒』を訪ねて 第42回~
昨日に引き続き、エラク寒い。3月半ばだというのに粉雪さえ舞い散り、一気に冬に逆戻り。こんな時はせめて『軒』 でシミジミほんわか気分に浸りたい、と念願の貴龍軒へと向かう。

古くは港町として栄えた大博町。その一角の古びたビルの一階に草臥れた赤いテントと配達用のカブ。すすけた紺色の暖簾をくぐると、 店内は正にイニシエ系。
入って正面が4人掛けの小さなテーブル席が2卓と、高い位置に14インチテレビ。NHKの「生中継ふるさと一番!」 が大音量でかかっている。
入って右手は4席ほどのカウンター席だが、新聞や漫画週刊誌が雑然と積まれていて、客が座れる状態にない。 カウンター奥には年配の男女。どうやら夫婦ではなさそうだ。会話の雰囲気から察するに、女性が主で男性が雇われ店主といったところか。
メニューはラーメンが具のバリエーションで5~6種に、うどんが5~6種。さらにカレーライスなどの単品メニューも5~6種と、 町の食堂的ラインナップ。
「雑然とした店内&食堂的何でもありメニューの店は期待できない」が我が経験則。だが、入店した途端、 くんくんと鼻につく濃密なる豚骨臭はタダモノではない……。期待と不安が入り交じりつつ、ラーメンを待つ。

イイ感じに透明感を残すスープ。表面には一切脂が浮いていない。そして、ほんのりピンク色のチャーシューもイイ感じ。そして何より、 前に置かれた瞬間、ぶわんと香り立ち、猛烈に鼻腔を刺激する豚骨風味!
こりゃアタリだぞっ!
旨さを確信しつつ一口啜れば、口当たりは至ってあっさり。なれど、すぐさま後を追ってくる、濃密なる豚骨だしの風味。 そして最後にちょろっと顔を出す、マイルドな後味。
くぅぅ~……、こりゃ旨い!
ぴしゃり私好みのアッサリこくウマタイプの上物だぁ~!!
気持ち細めの中麺も適度にアルデンテ状態で、スープとの相性よし。ピンク色チャーシューも適度にきしきし感があって、 このスープによく合っている。
ああ旨い、こりゃ旨いとものの2~3分で一気に平らげれば、全身に漲る幸福感。 自分好みの麺と思わず出会ったときのウレシさは何物にも代え難い!
改めて壁のメニューを眺めると、ワンタン麺が目にとまる。
このスープでワンタン麺…、メッチャ旨そうっ!!
店を出た後も、鼻腔にへばりついた豚骨臭の余韻を楽しみながら、近々の再訪を確信する私であった。
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貴龍軒:ラーメン400円。福岡市博多区大博町6-21。Pなし。
◎2006年通算麺喰い数◎ラーメン60●うどん17●そば12●その他10