2007年04月13日 金曜日

●来々軒@八女市 ~『軒』を訪ねて 第47回~

 午後からの八女での打ち合わせを前に、サクッと昼麺。念願の宿題店、来々軒へと向かう。

来々軒

 国道3号線の本村交差点を八女市街地へ続く県道へと入ってすぐの右手。住宅街の一角に、上下に雷文の描かれた横長の見事な暖簾。 「出前迅速 中華そば来々軒」の文字にイニシエ系ラーメンとの出会いを確信。

 「いらっしゃいませぇ!」

 暖簾をくぐると、元気なお母さんの声に迎えられる。午後1時過ぎの店内は先客3名。そのひとりは制服姿。 すぐ近くの堀川バス営業所の職員か?あとの二人は年配客。小上がりのそれぞれ別の小さな食卓に座り、 店奥の高いところに置いてある14インチテレビから流れる「思いっきりテレビ」を眺めつつ、ズルズルとチャンポンを啜っている。

 カウンター席に座り、壁の高いところに掲げてあるメニューを眺める。ラーメン、チャンポンにホルモン、餃子、 おでんとイニシエ系ラーメン店王道のメニューが並ぶ。

 ラーメンをたのむとカウンター奥の厨房でお母さんの調理が始まる。ドンブリにタレを入れ、スープを張り、釜へ麺を投入。 その一挙手一投足がナンとも鯔背。

ラーメン◇来々軒

 シミジミ染みるラーメンである。余分な脂分を懇切丁寧に廃したスープは、口当たりは至って軽やかなれど、 奥にどっしりと重量感あるダシの風味をたたえる極上滋味。啜る度に豚骨だしの良い香りがふわりと鼻へ抜ける感じがタマラナク美味。

 合わさる中麺はモチロンてろてろヤワヤワ。結果、優し味のスープとの相性がすこぶる良好。 ただ欲を言えば、もう少し太めの方が、よりこのスープを楽しめる気がするなぁ。

 チャーシューはバラ肉をロールした円形厚切のモダンなタイプだが、そこはイニシエ系ラ店。 モチのロンで冷蔵庫臭いのもご愛敬。地方都市には私の求める『軒』が今も尚、ちゃんと残っているものだなぁ、とシアワセ気分で啜っていると、 年配客とお母さんの「思いっきりテレビ」で喋っているみのもんた批判が始まる。

 「アンタはみのもんた好いとうね?わしゃいっちょん好かん。」
 「ワタシも好かん。なんかエラそうやもんねぇ。」
 「戦争のこととかよう知った風に喋るけど、ワシよりずっと若かもん。
  あの苦労は経験したもんしか分からんもんねぇ。」

 いわば近所のお年寄りの社交場。これぞ由緒正しき『軒』なりき。

 

夜は東方見聞録的厨房で中華三昧。

この店はナニを喰っても美味美味美味!
特に度肝を抜かれたのが能古島産ワカメの餃子。
一杯に包まれたワカメの風味と仕込まれた中華スープが
皮の中で渾然一体となり、豊かな風味と食感がソリャもう超絶品。

 

ソレゾレの食材の食感と旨さを完全に生かし切った
季節の野菜の炒め物もコレまた超絶美味。

海鮮刀削麺◇東方見聞録的厨房 

そして〆はモチロン刀削麺。

きしめん大の太さ然り、啜ったときの滑らかな触感然り、
そして絶妙な削り具合により厚さの異なる麺の複雑なるコシ然り。
私が今まで啜った刀削麺の中で
ダントツピカイチの上出来麺に、あな幸福なる夜が更ける。

来々軒:ラーメン400円。福岡県八女市本村杉町542-1。Pあり。

東方見聞録的厨房:海鮮刀削麺(価格失念)。福岡市中央区大名2-2-44。 11:30~14:00&17:00~23:00、不定休。Pなし。

◎2007年通算麺喰い数◎ラーメン70● うどん32●そば11● その他15
◎今月の総ジョグ距離:25km / 通年115km

Posted by heno at 2007年04月13日 13:33
コメント

来々軒(八女市)は、へのさんが行かれた
翌日に行きました(まったくの偶然です)。
なかなか懐かしくて、いいお店でした。

Posted by チャンポン仮面 at 2007年04月17日 09:17

むほぉ、ナンたるメンタル・ニアミス!
麺好き共有の嗅覚が成せる技でしょうかぁ?
来々軒、イイ店でしたねぇ。
私はエラク好きです、このタイプのラ店が。

Posted by への at 2007年04月17日 22:01