2018年10月26日 金曜日

●【中華麺】玉泉亭@神奈川県横浜市

青江三奈のヒット曲でお馴染みの、横浜市伊勢佐木町。夜の歓楽街かと思いきや、通り沿いはやけに中華料理店が多い。しかも、店頭で赤いチャーシューを燻したり、北京ダックを仕上げていたりと、えらく本格的な店ばかり。そして「台湾、中国の方、お任せください」と看板を掲げた不動産屋もあり、さながらリトルチャイナタウン。

そんな伊勢佐木町のメインストリートから一本外れたところに、なんとも良い感じに草臥れた外観。大正7年創業の「玉泉亭」である。

店内に入ると、店左側の大テーブルでは、シュウマイ作りが行われている。そして、その手前の、かつては清算カウンターとして使われていたらしき壁面には、有名人のサイン色紙とともに、初代店主と田中角栄元総理大臣の2ショット白黒写真も貼られている。

創業当時は「元祖横浜ラーメン」と宣伝されていたこともあるらしく、メニューは豊富な麺類がメイン。20周以上並んでいるが、我がお目当てはサンマーメン。


横浜のご当地麺類でもあるサンマーメン。と言っても秋刀魚が使われているわけではない。中国広東語で「生馬麺」と書き、「生(サン)」は「新鮮でしゃきしゃきした」、「 馬(マー)」は「上に載せる」と言う意味があり、新鮮な野菜や肉をサッと 炒めてしゃきしゃき感の有る具を麺の上に載せることから名付けられたのだとか。

一説には昭和5年に、横浜中華街の老舗中華店である「聘珍楼」の料理長が考案したと言われているが、実はここ玉泉亭こそ元祖であるとの説もあるようだ。


メニューを眺めつつ、次々と入店してくる客のオーダーを聞くと、5人中4人が「サンマーワンタン麺」を注文。唯一「五目そば」を頼んだ客は、ドギマギと座る席を決めかねている様からして、一見さゆか?地元の常連さんにはサンマーメンにワンタンをプラスて食べるのが定番なのだろうか。

であれば、サンマーワンタンメンか?と心揺れるも、なにせ本場初体験ゆえ、基本の「サンマーメン650円」をたのむ。

たのんで2~3分も経っただろうか?あっという間にサンマーメンが運ばれてくる。先ずはスープとひと啜りすれば、軽やかに広がる鶏ガラらしきダシのうま味と、具から滲み出たのだろうか、素直なあま味が、シミジミ滋味。

合わさる麺は想定外の細麺。ホクッと解けるコシが素朴で、コレまた我がツボ。そして、サンマーな野菜の具。モヤシ、キャベツ、ニンジン、タマネギ、キクラゲなど、シャキシャキ、パリパリ、サックリと、それぞれ独自の食感&食味を、あんとじでまとめてあって、いやぁ楽しい、これは美味しいっ。

一杯のポーションも少なめで、麺も細いのですぐ茹で上がり、さっと客に提供することが出来るし、価格も安く提供出来る。日常の麺の有るべき姿を具現化した、旨い、早い、安い一杯に、ウットリ完食。


手作りシュウマイも
素材の味で勝負する滋味美味

Posted by heno at 2018年10月26日 13:45