HENO HENO: 2019年03月 アーカイブ

2019年03月19日 火曜日

●日々のネオ博多うどん

福岡発の「仁○加屋長介」や力の源カンパニーの「博多うどん酒場イチカバチカ」などの東京進出も手伝って、一気に全国区となった感ある博多うどんだが、最近福岡市内にも、新しい美味しさを提供する新店が次々とオープン。

福岡市での讃岐うどんブームを牽引した「福岡麺通団」。今は閉店してしまったが、勤めた方々が、「讃岐うどん茶ぶ釜」@中央区大濠公園「うどん こまる」@中央区平尾など、数多くの美味うどん店を開業。

今月オープンした「粉やなぎ」@中央区平尾も然り。元は福岡麺通団で店長を務め、最近は24時間営業の博多うどん名店「弥太郎うどん」にも勤められていた小栁マサトさんが開業した店なのだとか。メニューは4~5種と絞り込んでの開業のようだが、いずれも独自のひと工夫された創作うどん。

店一押しの「クレソンうどん」は、店主の職歴そのままに、讃岐うどんベクトルの、もっちりと深いコシのうどんと、抑揚感の節系ダシが絶品な博多うどんベクトルのスメ。加えて、シャリッと絶妙なクレソンの風味と、スメの熱で食感と風味が徐々に変化していく艶っぽさ。

今年の1月にオープンにした「饂飩おおた」@中央区大名「食堂えぶりお」@中央区春吉の姉妹店。「トマトたまごとじ」や「黒豚ネギ」など面白美味そうなメニューが並ぶが、ロートル麺喰いオヤヂは「初うどん店はゴボ天」。昆布らしきダシのうま味に存分に母性を感じる優し味のスメと、スルルと小気味よい啜り心地のうどんに、カリッと芳ばしい薄切りゴボ天の味わいコラボと少なめのポーションが、カフェ系フェミニン美味。

讃岐で修行経験を持つ店主が作る、テロリと柔ゴシ扁平うどんが独特美味な「恵味うどん」が今月、中央区薬院から六本松へ移転オープン。それに伴い全メニューが値上げされたようだが、それを補ってもあまりある我がツボ美味。

以前より更に風味が増した、イリコ由来と思われるダシの、絶妙な抑揚感が、ソリャもう絶品。ギンギンに金気さえ感じるイリコだしは讃岐うどんには多々あるが、嫌味になるギリギリ手前の、ひたすらうま味のみを出し切った、この寸止め感が染みる滋味。

櫓状に組み揚げられたゴボ天も、以前よりゴボウが太めで、かつホックリと調味茹で上げられてから、揚げられている。なので、カリッとホクッと奥深い旨さにメロメロ。以前よりも更に旨くなったスメを生かすべく、別皿で供されるオペレーション変更にも、店主のうどん愛をヒシヒシと感じる美味さ。

Posted by heno at 00:35

2019年03月06日 水曜日

●日々の麺屋酒

一昔前は、麺屋でチョイ呑みと言えば、蕎麦屋のイメージだった。東京では、蕎麦味噌やだし巻き卵をアテに、キュキュッと日本酒を楽しみ、締めに蕎麦を啜るのが、粋な蕎麦屋の楽しみ方と聞いていたからだ。

だがしかし、考えてみると、ここ博多は古くから、うどん屋でチョイ呑み文化圏。中央区渡辺通の「弥太郎うどん」の夜営業は、完全に居酒屋状態だし、昨年末に閉店してしまったが屋台「あや」は呑んだ後の〆のうどんが人気の老舗だった。

そんな博多の洲崎町に2003年4月、「つきよし」がオープン。鮮魚店で働いていた店主が出す、安くて旨い魚料理と〆の手打ちうどんが大人気となり、予約ナシではなかなか入れない超人気店となる。そして、2010年8月には「仁○加屋長介」@中央区薬院がオープン。背の高い店内の壁一面にズラリと並んだアテのメニュー書きに呑兵衛気分がそそられる名店で、現在の博多うどん居酒屋ブームを牽引する。

 

大濠公園の横に2014年にオープンした「讃岐うどん茶ぶ釜」も、当初はうどんのみの提供だったが、現在ではチョイ呑みも楽しめる。しかもナンと、昼酒大歓迎との事。

春野菜とイカのぬた和えや、うどんのダシで火を通した菜の花など、季節感満載のアテの数々。昼酒はアテ1、2品に日本酒1合でサクッと済ますべきなのに、ツイツイ4品&熱燗2合&〆にゲソ天ぶっかけを温で啜る。


そして博多では、うどん屋よりもっとメジャーな「麺屋でチョイ呑み」が、ラーメン屋酒。最近の我が大ヒットが「まさちゃん」@中央区薬院。アテ3品にアルコール1杯と〆のラーメン1杯がセットの「晩酌セット」がナンともウレシイ1500円。菜の花のおひたしや、鶏つくねと白菜の暖か煮など、チャンと美味しいアテを芋のお湯割りで楽しみ、コレまたシッカリ美味しいラーメンで締める。

唯一残念なのが夜だけの営業時間。この手のチョイ呑みラーメン屋は、休日午後に、店内の高い位置のテレビから流れる野球のデーゲームを眺めつつ、ゆるゆる楽しみたひっ。

Posted by heno at 12:06

●日々のカレー麺

寒い時期に恋しくなる麺と言えば、チャンポンや鍋焼きうどん、釜揚げそばなど、調理法によって熱々食感な麺と、酸辣湯麺やカレーうどんなど、発汗作用を促すピリ辛麺。

「うどん満月」@中間市のカレーうどんは、店主自らがインドへ渡りカレーを勉強したという本格派。様々なスパイスが利いた刺激的なカレーを生クリームと卵黄がソフィスティケート。豊前裏打会ならではの、プルプルもちもちうどんと絡めて、ハホハホ啜り、7割方食べたところで、小皿で供されたうどんのスメを加えて、味変を楽しみつつ、ウットリ完食。

様々なスパイスや調味料の組み合わせにより完成するカレー料理の奥深さは、調理人の創作意欲を、その味わい通りに刺激するのだろうか?「さぬきうどん大木戸」@中央区舞鶴は先月、1週間期間限定の「カレーうどんウィーク」を開催し、昼と夜で異なるカレーうどんを提供。

もともと夏と冬で異なる調理のカレーうどんを提供してきた大木戸だが、カレーうどんウィークの夜の部では更に、このイベント用に開発した「グリーンカレーうどん」を提供。ココナッツミルクとうどんのスメの効用なのだろうか?カラフル&ビビッドな見た目ながらも、味わいは円やか&マイルド。自然、うどんとの味わいの馴染みも抜群なマイルド・エスニック美味。

店主の個性が発揮された様々な創作系カレーうどんも美味しいが、オーソドックスなカレーうどんもシミジミ旨い。「こんぴらうどん」@北九州市小倉北区の「カレーうどん」は、和ダシのきいたアンとじカレー風味のスメに、甘辛く煮られたきつね揚げの短冊切りが添えられた、This is the カレーうどん。

そしてカレー麺と言えば「カレー南蛮そば」。「信濃庵赤坂本店」@中央区赤坂のそれは、「南蛮」=ネギは少なめ、かつコーンが入った、これまた創作系。同じくカレー南蛮そばとして「鴨入りカレー」があったり、鍋焼きタイプの「鍋焼き」「チゲ鍋」「味噌煮込み」「すきやき」など、熱々ほっこりな蕎麦が充実。

カレー専門店のカレー麺も気になるなと訪ねた「大人の本格カレー専門店 西新カレー」@早良区西新の「キーマ辛々麺」は、ニンニク風味がきいたピリ辛スープに、ニラの玉子とじの具の取り合わせが、インディアンと言うより、完全にコリアンな味わいにビックリ美味。

確かに「キーマ」は「細かいもの」=挽肉を意味するのみ。「キーマカレー」と「カレー」が続いて初めて、挽肉を使ったカレーを指す。なので、「キーマ辛々麺」は挽肉を使った辛い麺を指し、それを提供する店がカレー専門店だったから、勝手に我がカレー麺と勘違いしただけ、と言うことか。

Posted by heno at 04:34

2019年03月03日 日曜日

●三角? 四角?? きつねうどんのおあげさん ~その三十四~

 
【出水屋文左衛門】三角×2
おばけきつねうどん500円
鹿児島県出水市市浦田町2

 

日本一の鶴の飛来地である鹿児島県出水市。その北側、出水市ツル観察センターにほど近い幹線道路沿いで営業する「出水屋文左衛門」の「おばけきつねうどん」は、大振りドンブリの表面を覆い尽くす、ソリャもうドデカい&ブ暑いお化け三角揚げが、ドドンッと2枚。

その揚げの下のうどんは、白い生地に黒い斑点が混じる「薩摩黒うどん」。鹿児島県産の黒ゴマ、黒酢、コラーゲン、竹炭や、伝統野菜である「かこも草」を練り込んだものだとか。もっちり豊かなコシと豊かな風味が上出来創作系。

【庄屋うどん】四角×2
きつねうどん520円
福岡市城南区別府5-25-23

 

「庄屋うどん」@城南区別府の「きつねうどん」は、おおっとブ厚めの四角が2枚と、三角揚げが主流の博多では、かなり異例。そしてうどんも、幅1.5センチ×幅2ミリほどの、あたかも「きしめん」のようで、これまた博多ではナカナカお目にかかれないタイプ。ここ庄屋うどんは、博多一口餃子の人気チェーン「テムジン」の姉妹店らしいが、兄は純粋博多で、妹はハイブリッド創作系。

 
支那そば やっちゃんち】四角×2枚 
きつねうどん650円 
福岡市中央区清川3-12-1

本業は喜多方ラーメン店である「支那そば やっちゃんち」だが、先月15日からナンと「朝うどん」をスタート。朝7時の営業開始からトータル20杯限定で、「肉うどん」「きつねうどん」「かけうどん」を提供中。

我が目当てのきつねうどんは、先の「庄屋うどん」@城南区別府同様に、四角のお揚げさんが2枚&あたかも「きしめん」のような形状のうどん。なのだが、スープは異なる。庄屋うどんはキリリと塩気&ダシの締まり感あるうどんのスメだったが、やっちゃんちのスープは喜多方ラーメン用の鶏ガラだしベースに、昆布ダシらしき柔らかい魚介系のダシがカナリの量を足されたらしき優し滋味。

鶏ガラスープの偏平麺が美味なる韓国うどん=カルグクスと、どこか何処か相通ずる我がツボな味わいに、一心不乱一気完食。

Posted by heno at 22:08

2019年03月02日 土曜日

●日々の中華麺

中国三千年の歴史の賜物か、麺料理ひとつとっても「山西省だけでも100種類はある」との事。その中でも代表的な麺料理である「刀削麺」が、「パンダ屋」@博多区上川端町で食べられる。

今年の1月にオープンしたパンダ屋。暖簾を潜ると、「らっしゃいませぇ~!」。独自の口調から察するに中国の方だろうか?和やかな笑顔に迎えられて店内へ。
席に着きメニューを見ると、麺料理に特化した店のようで、「特製牛肉刀削麺」に「トマトと玉子刀削麺」「ワンタン刀削麺」「海鮮刀削麺」に、「牛肉麺」「牛肉の醤油漬け麺」「ホルモン麺」と、いずれ劣らぬウマソ菜麺料理オンパレード。

我がオーダーは基本メニューらしき「山西伝乙豚肉刀削麺」。運ばれてきて先ず驚いたのが、麺線の美しさ。麺生地を長細く丸めて、専用の刀で削り出して作る刀削麺だが、どの麺も幅、削り角度ともほぼ均一に整っている。

美人麺にハズレなしが我が経験則。こりゃ旨いに違いないと、先ずはスープをひと啜りすれば、鶏ガラだろうか?ダシが程良くキチンと効いたスマートな味わいに、僅かに添えられた辛ダレの唐辛子と山椒のピリ辛痺れ。

刀削麺も美人ならではの、端正な旨さ。刃で削り出した麺特有の形状からなる、唇を擽るナントも楽しい啜り心地と噛み心地。小麦の風味も豊かで、深い味わい。具の豚肉もカリッと焼き上げられていて、創意工夫の跡が、そこかしこ。

東区の九州産業大学にほど近い飲食長屋の一角で営業する「來福」。良い感じに草臥れた店頭看板には「味自信あり 完全手作り」の文字。店内には写真入りのメニュー紹介がズラリ並ぶが、我が目当ての「鶏汁烩面(フイメン)」。

正に完全手作り、注文が入るとカウンター奥の厨房で調理が始まる。まず具を軽く炒めてスープを注ぐ。そして、お手玉大の麺生地を、大きく左右に伸ばす作業を繰り返して、麺へと仕上げて鍋釜で茹でて、スープ鍋に合わせて丼に盛る。

麺生地の伸ばし具合によって、アレコレと呼び名が異なるようだが、この店の麺は、極太扁平に延べられた烩面(フイメン)。幅3センチ×厚み2ミリはあるだろうか、ブルルン、ブリリンと荒ぶるコシと、酸味強めの鶏ダシスープと、具のアオサの磯の香と、僅かに添えられた辛タレのピリ辛み。

料理するスキンヘッズの男性は、おそらく日本人??そのバランス感覚が成せる技か、如何にも中華麺料理のようで、どこか和テイストも感じる独自味が、コレまた我がツボ。単なる小麦生地から作り分けられる麺料理の、それぞれ異なる見事な味わい。いやぁ旨いな、奥深いな、中国麺。

Posted by heno at 22:13