登り始めると、ほどなく沢のせせらぎが
聞こえてくる。
その名の通り、渓流沿いを歩くこのコース。
そこかしこに滝が現れ、
目と喉を楽しませてくれる。
前回もここいら辺りまでは
景色を楽しんでいられたのんだが・・。
通称「美女濡れの滝」を過ぎたあたりから、
垂直に切り立つ壁が次々と現れる。
ロープをたよりにガシガシとよじ登るが、
じょじょに息が上がってくる・・。
そういえば、ここらアタリだったな。
「山素人」だった私は、
デジカメと車のキーを入れたポシェットを
もろいマジックテープだけで
ザックに止めていたので、
それがはずれ
谷へと落としてしまった。
それを毛さんが
拾いに行ってくれたっけ・・。
毛さん、ご迷惑をおかけしました。
スミマセンでした・・。

30分ほどの悪戦苦闘の後、
尾根道へたどり着く。
藪の先に井原山山頂が見える。
上がった息を整えつつ、
静かに歩を進める。

午前11時15分、山頂着。
上がった息は完全に収まっている。
やった!
キッチリ借りは返したゼ、井原山!
天気も良く、眺望抜群!
そういえば前回は
眺望のことを気にかける余裕など
全くなかったな・・。

山頂標識に備え付けてある温度計は
3℃をさしている。
しかし、風が強いせいか
体感温度は氷点下。
早々に山麺の準備に取りかかる。

今回は、リベンジが主目的だったため
装備を出来るだけ軽量化しようと
山麺も最小限にとどめた。
結果、カネボウの98円カップ麺のみ。
思考回路は完全に「山ヤ」。
できあがった麺を啜りながら
つくづく思う。
前回の屈辱的経験が悔しかったからこそ
次々といろんな山に登り、
そしてその結果、
山の魅力を心底肌で感じるまでに
なれたのかもしれないな。
そのきっかけを与えてくれたEZMさん、
心からアリガトウ!