麺喰い日記 前へ

1月11日(土)

 大阪2日目。仕事自体は昨日で終わり。今日は帰るだけ。しかし、真っ直ぐ帰るのは芸がない。そうだ、大阪といえば吉本新喜劇
だ!!

 吉本の朝は早い。
 なんばグランド花月は土日祝日は一日三回公演。4日前に思い立ち、ツテをたよりになんとか朝の部が予約できたが、開演一時間前の午前9時までには、窓口でチケットを購入しなければならない。朝8時にホテルを出て、無事チケットを入手したのが8時45分。開演までエラク時間があるので、ブラつくことに。
 なんばグランド花月がある千日前商店街という大きなアーケード街をブラブラしていると、アチラコチラのパチンコ店やスロットの店頭に順番待ちの行列が。そして、そんな客を当て込んでか、午前9時前だというのに、既に営業している飲食店もエラク多いなぁ、と歩いていると、だしのイイ香りが漂ってきた。
 香りにつられて歩いていくと、うどん屋が二軒並んで営業中。黄色い看板の一般店とその奥の立ち食い店。元来露店好きの私は、迷うことなく立ち食い店へ。
 6名ほど立てばイッパイの狭い店だが、メニューは豊富。
 「きざみ」にも惹かれるるが、ここは大阪、やっぱりきゃつねだな!
きつねうどん◇千日前商店街立ち食い
 たのんで1分もかからずにきつね登場。おや?あげの上に海苔がのっているぞ・・。まずはすめを、と一口啜れば、濃厚な昆布だしの旨味が、じわ〜と体を温めてくれる。いいねぇ〜、この感じ!
 モチロン茹で置きのうどんも、ヘンに小細工していない「素直」な味わいで好印象。おあげさんの味付けも好み。
 試しにと、海苔をかき混ぜ、すめに溶かして喰うてみると、コレがえろ〜ウマイんや!
 「これで210円やで、210円!どや、まいったかぁ〜」的大満足の一杯やったでぇ!

 楽しみにしていた生吉本。若手漫才コンビ・キングコングに始まり、中田カウスの弟子・中田なおきの漫談、姉妹漫才コンビの海原やすよ・ともこ、ベテラン・コンビのWヤングおかけんた・ゆうた、落語家・桂あやめと林家染雀の伝統芸ユニット姉様キングスと続く。そして、中田カウス・ボタン桂文珍
 生で演芸を観るのは初めてだが、エラク楽しい!テレビで観るより数段オモシロイ!!特に、キングコングキレの良さWヤングのいかにも吉本のベテランコンビ然としたのた〜としたノリ、そして、中田カウスと文珍の完成された話芸が印象的だった。
 そして、さすが吉本、売れ具合で舞台セットが違うのだ。 
 
 ビッグネームのカウスボタン文珍豪華な書き割りのセットだが・・・、
 若手やそれほど売れていないベテランは大型液晶モニターに名前が映るのみ・・。この厳しさが芸人を育てるのか?

 そして、客も芸人を育てる。
 中田なおきがステージで
「私ら芸人はカッコつけなあきまへんけど、なにせお金がない。それで安い服を見つけようと街歩いてたら、ありましたがなぁ〜!シャツが100円、ズボンが500円でっせぇ〜!!」
 とネタふりしてたら、私の隣に座る年配の夫婦の奥さんが旦那さんに

「それはクリーニング屋や」
 客が芸人より先にオチを言う・・。

 
この奥さんはかなりのお笑い好きのようで、「林家染雀の話ぶりは小染の影響が強すぎる」だの「おかけんたは最近痩せた」だの、四六時中喋りっぱなし!舞台よりコノおかぁさんの方がよっぽどオモロイ!さすが大阪、お笑いの市民レベルが高い。
 そしてシメは新喜劇。今日の出し物の主役はアノ内場勝則!ハワイからやってきた留学生に扮し、次から次へともめ事を起こす。飄々と繰り出す切り口シャープなネタに、もう笑いっ放し!!
 島木譲二ぽこぽこヘッドも、末成由美の「ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃ」も生で観られて、もう大満足!
 朝の部は、午前11時45分で終演。出来ることなら昼の部も観たかったのだが、入れ替え制・・。しぶしぶ外に出る。

 しょうがない、腹ごしらえして福岡へ帰るか。

 この出張を前にインターネットでイロイロ調べていると、うどんのように太い麺&濃い醤油味の中華そばがあるとか。住所をたよりに行ってみると、「中華そば」と大きく書いた麺屋を発見。
中華そば◇麺屋
 8ミリ四方はあるな・・・。確かに、かなり太い麺だ。そして濃い醤油色の澄んだスープ&緑の九条ネギの緑が食欲をソソる。
 スープを一口啜った瞬間、醤油の芳しい香りが、ふわ〜と鼻へ抜ける。思わず思考中枢が鼻へ集中しようとしたその瞬間、今度は舌に濃厚な旨味が押し寄せる。
 鶏ガラらしき旨味と芳醇な醤油の風味が、わぉ、わんだふぉ〜!同じ「濃い醤油色」系の福新菜館のような「獣臭」は一切なし。「同じルーツながらも、その後の調理手法で、魅惑のエグみを残しつつ&洗練した『料理』に仕上げました」といった感じ。醤油ラーメン特有の、舌の付け根をヒリヒリ刺激し思わずヨダレが滲み出てくるような、このウマさ・・。
 そして麺もウマイ!太め特有の強靱なコシを残しつつ、噛み込んでいったときのしなやかな食感。

 大阪は創作系ラーメンの宝庫である。ああ、わても大阪に住みたいでっせぇ〜。!

麺屋中華そば450円。大阪市生野区小路東2−1−21。6:00〜16:00、18:00〜28:00。Pなし。
2003年通算■ラーメン7■うどん7■そば2