6月10日(火)



 昨日の「タケシタ・ベーカリーチャンポン」で、イロモン麺魂に火がついた。よし、今日は秀の屋に突入するか!
 「アパートの一室で食べるチャンポン」として、スキモノの間では有名な福寿亭一帯は、古くからの住宅街。モルタル造りのアパートが多く残る。
 その中の一軒の二階部分に気になる白い看板を発見。
 「生蕎麦」「うどん」「中華」。さらには「ちゃんこ鍋」「民宿」までやっている…。そしてそして、「二所ノ関部屋宿舎」でもあり、「九州場所期間中は休業」?!

 「創業36年」の秀の屋の正体とは?

 看板にある指示通り、アパートの裏にまわってみると、一見、町工場風のプレハブ造りの建物に「うどん・そば」の暖簾。

 おお!この作りは山越にソックリ!讃岐の製麺所系うどん店にありがちなパターンだ!

 
期待指数が一気に急上昇する。が、ココは福岡、讃岐ではない。この手の怪しげな店の暖簾をくぐるのには、カナリの勇気がいる。

 やっぱり、ヤメとこうかなぁ…。
 でも、折角ココまで来しなぁ…。
 
ええ〜い、ままよ。
       突入だぁ〜!!

 意を決して暖簾をくぐる。と、目の前に信じられない光景が!

 20畳ほどのガランとした広間のみ。人は誰もいない。中央に、細長い折りたたみ式の座卓が6つ、くっつけ置いてある。上には2リットルの大型ペットボトルに入ったお茶に、ティッシュに灰皿。調味料類は真ん中に集められ、上にはタオルが掛かっている。

 まるで学生の合宿部屋か、工事現場の飯場である…。どう考えても、「百万都市・福岡の都心部で営業する飲食店」には思えない。

 「こ、こんちわぁ〜…。」
 広間奥の明いている勝手口へ向かって、恐る恐る声をかける。が、返事がない。

 このまま帰ろうか!

 一瞬、逃げ腰になる。が、ここで帰ったら、間違いなく二度と秀の屋の暖簾をくぐることはないだろう。せっかく勇気を出して突入したのだし、まさか、捕って喰われることもなかろうと、腹をくくる。

 座って2〜3分ほど待っていると、勝手口からサラリーマン風の中年男性が入ってきて、

「あっ?ああ、い、いらっしゃいませ…。」

 会釈したかと思うと、外へ向かって、

「お母さ〜ん、お客さんばい!もう、なんばしよっとねぇ〜!!」

 なんとも、ざっくばらんな店である…。

 勝手口から、昔ながらの白い割烹着エプロンを着たお母さん登場。「初めてのうどん屋はごぼう天」のマイ
鉄則に従い注文すると、

「まぁまぁ、こんな暑い日に大丈夫?しかし食べたいものは仕方ないモンねぇ…。出来るまで、よ〜と扇風機にあたっときんしゃい!」

 なんだか、秀の屋のことが好きになってきたぞ…。
 製麺所から取り寄せた茹で置きうどん。すめも多分インスタントだろう。普段ならガックリするか、激怒するタイプのうどんである。しかし今日は、何故かシミジミと平和な気分。

 キッチリ熱々で出してくれたから?
 山のようなごぼう天が付いてたから?

 ボンヤリと考えつつ、ずるずると啜っていると、小鉢を手にお母さん登場。

「野菜を食べなイカンよ。コレも食べときんしゃい。」
とポテト・サラダを差し出してくれた。

 ウマイ・マズイを超越した、母なるうどん。お母さん、ごちそうさまでした。

秀の屋ごぼう天うどん550円。福岡市城南区茶山6−17−6。1100 〜1500&1700〜2030、水曜休み。Pあり。
◇付録
 ハートフルなシアワセ感に浸りつつ、ペダルを漕ぎ会社へと戻っていると、またも気になる看板の麺屋を発見。

「おやじの作くるラーメンは日本一」
なんとも自信タップリの
ヘタウマ風(?)手書きコピー。
「作る」じゃなくて「作くる」なところに
グッと惹かれる…。

そして掲示板で噂の
「ヤキトリ・ルースターズ」
西新へ移転する前の
あっちゃん亭のあった場所だ。
「6月中旬開店」の張り紙アリ。

2003年通算■ラーメン125■うどん63■そば24