5月8日(土)


さすが「麺都」の底力、北九州で創作「ラ」&「う」に感服

 本来なら泊まりがけで、九州の屋根といわれる九州背梁山地の尾根道、霧立越えを歩くはずだったが、日曜日の天気予報が悪く、中止。
 しかし、転んでもただでは起きない我ら山麺族。近場の山で日帰りで遊ぼうと、satoyan企画で北九州にある「九州の百名山」のひとつ、福智山へ。

その名の通り
渓流沿いに見応え十分の七つの滝が続く
七重の滝コースを登る。

昨夜の宴で体調は最悪なれど、
滝&新緑を愛でつつ、のんびり登れば
いつしか回復。

景色と水音に、心癒される
至福のひととき。



 心のご馳走のあとは、お腹のご馳走。午後2時半過ぎに下山し、津田屋官兵衛へと急ぐ。

 北九州きっての超人気うどん屋、津田屋官兵衛。熱き情熱で研究を重ね、オリジナル製法のうどんを完成させる(店舗HP詳細記事アリ)。最近は豊前裏打会なる独自のネットワークをも築き上げ、オリジナルうどんの普及に努める、北九州を代表するうどん店である。
 私もかれこれ10年ほど前、一度だけ食べたことがあるが、数年前に地区再開発に伴い現在の場所に移転してからは、何度訪ねても巡り合わせが悪く、定休日や休憩時間に当たり、ことごとく閉まっていて食べられず終い。

 何が何でも、今日こそ食べたい…。
津田屋官兵衛
 急いだ甲斐があって、夕方4時からのお店の休憩の前に間に合い、ほっと一息。が、店内に入って、ビックリ!午後3時過ぎだというのに、店内は満員なのだ!そしてさらに、7〜8名の順番待ちの列が!!さすが、超人気店である。
 待つこと10分、無事着席。「官べえ火薬」「具だくさん」「えび天釜揚げ」など、気になるメニューが目白押しだが、心は決まっている。国内産小麦粉で作ったという限定メニュー、「素朴ぶっかけうどん」。冷と温が選べるが、素朴うどんは風味が特徴らしいので、それらがより際だちそうな温を選ぶ。
ごぼう天うどん◇津田屋官兵衛
photo by satoyan

 さらに待つこと5分。先に出てきたsatoyanごぼう天うどんを、少しだけ御相伴にあずかる。
 そそり立つ寄せ揚げのごぼう天が、豊前裏打会風。気持ち甘めのすめも然り。しかし、なんと言っても真骨頂は、うどん。
 細め&きっちり角が立った見た目。そして、「きにゅりぃ〜〜、ぷりゅりん」としたナントも独自なこし&ひきを持つ演出創作系うどんは唯一無比。
 一瞬、中華麺をも彷彿とさせる個性的なうどん。ともすればすめが負けてしまい、麺だけが「一人歩き」する「危険性」が隣り合わせのパワフル麺だが、さすが本家である。いわば鍋焼き風、すめと麺を一緒に加熱したかのような、すめと麺の一体感溢れる一杯に仕上がっている。
素朴ぶっかけうどん◇津田屋官兵衛
 黒い…。まるで蕎麦のようなうどんだなぁ…。

 さらに待つこと5分ほどで出てきた念願の素朴ぶっかけは、なんともインパクト溢れる見た目。徳利に入ったつゆをぶっかけ、別皿に盛られたレモンを軽く搾り、

 ずび、ずびずびぃ〜…。

 一気に啜り、噛み込めば、「むにゅ、ざくりぃ〜っ」とした歯触りと、ふわふわと広がる小麦粉らしき素朴な風味。なんとも独特な味わいである。
 このうどんは、大根おろしやエビ天などの具は要らない。ざる生醤油で、ダイレクトに、シンプルに食べてみたい。そして、もっともっとブッ太い麺が似合う気がする。極太うどんで「ずるっ…、もさもさ、むにゅむゆちぃ、ガツガツガツ」と、正面切ってふんずほぐれず、とことん野蛮に貪り食ってみたひ!!
 近々、新たな新麺メニューも登場予定との張り紙アリ。日々進化する研究熱心な麺屋から目が離せない。

 オリジナルうどんを堪能し、次に向かったのは麺8−34
麺8−34
 JR小倉駅前の繁華街、魚町の路地にあるビルの2階で営業する麺8−34。九州ではまだまだ希少な、否トンコツラーメンの専門店である。
塩らーめん◇麺8−34
 潔い塩ラーメンである。

 透明感溢れるスープを啜れば、じゅびじゅびぃ〜と広がる滋味。取り立てて強烈に自己主張する旨味は見当たらない。じんわりと、ただひたすら、じんわりと、いろんな旨味が重層的に広がる、上質な「お吸い物ラーメン」。
 いかにも自家製然としたシナチクも、なんとも優しい味付け。対して、味玉、チャーシューは、キリリとした味付け。さらに、スープに浸りすぎないようにと別皿に置かれた海苔。それぞれの具がアクセントになりつつ、いろんな表情を見せる「百面相ラーメン」。
 このウルトラ滋味で、600円。分かりやすい濃い味がウケる昨今だからこそ、是非とも頑張って欲しい店である。
 近々、是非とも醤油も食べてみたいなぁ!

津田屋官兵衛素朴ぶっかけ550円。北九州市小倉南区津田新町3−817ー1。11:00〜16:00/17:00〜20:00(水曜〜16:00)※麺が売切れ次第閉店、日曜休み。Pあり。
麺8−34しおらーめん600円。福岡県北九州市魚町3−2−4−2階。11:30〜19:30、木曜休み。Pなし。



◎2004年通算麺喰い数◎
ラーメン119●うどん47●そば28